東三条家

東三条家について

東三条家（ひがしさんじょうけ）は、藤原北家閑院流に属する華族の男爵家です。この家系は、明治時代に設立され、その歴史は公美を祖としています。公美は正一位大勲位公爵三条実美の次男であり、明治15年（1882年）には三条家から独立して新たな一家を設立しました。その際、家号を東三条家とし、明治17年（1884年）には男爵に列せられました。

歴史的な背景

東三条家の歴史は、明治時代の華族制度と密接に関連しています。公美が家を興す際、彼は三条公爵家から分家したことで、新たな血筋を築くことになりました。1886年には、公美が三条公爵家に養子に入ったため、家督は実美の兄、すなわち公睦の子である公恭の子、実敏が継承しました。この際、実敏の両親も東三条家に編入され、家系は広がりを見せました。

実敏の代には、東三条男爵家の邸宅は京都府京都市左京区吉田神楽岡町に位置していました。こうした歴史的背景により、東三条家は華族としての地位を確立し、その存在感を示してきました。

系図について

系図については、実線が実子を、点線（縦）が養子を示しています。系図の詳細は『平成新修旧華族家系大成 下巻』に記載されており、家系の構造を理解する際に非常に役立つ資料となっています。

東三条家以外にも、同じ名前の家系がいくつか存在します。例えば、藤原氏宗は東三条右大臣として、また、嵯峨天皇の皇子である源常が東三条左大臣として知られています。さらに、藤原兼家が東三条太政大臣の名を持っていました。

出典と参考文献

東三条家の情報を確認するための参考文献は幾つかあり、以下が主なものです。これらの書籍を通じて、華族制度や東三条家の歴史についてさらに深く学ぶことができます。

• - 太田亮 著「国立国会図書館デジタルコレクション 東三條家　ヒガシサンデウ」
• - 上田萬年、三上参次 監修編『姓氏家系大辞典』第1巻
• - 小田部雄次『華族 近代日本貴族の虚像と実像』
• - 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 下巻』

これらの資料は、東三条家がなぜ華族として重要な位置を占めていたのかを理解する上で、不可欠な情報源となっています。日本の歴史を学ぶ上で、東三条家の存在は見逃せないものであり、その家系や背景に触れることで、より深い理解を得ることができるでしょう。

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