東京大学医学部附属病院

東京大学医学部附属病院について

東京大学医学部附属病院は、東京都文京区本郷に位置する大学病院で、略称は東大病院です。当院は臨床医学の発展を志し、患者一人一人に最適な医療を提供しています。これには、患者の意思を尊重すること、安全な医療の実施、最新の医療技術の開発、優れた医療人の育成が含まれます。

歴史

本病院の歴史は、1858年に神田お玉ヶ池種痘所として始まり、1861年には西洋醫學所に改称されました。その後、1868年に大病院に移転し、1869年には醫學所と合併。1877年に東京大学に併設された病院として東京大学医学部附属病院と名付けられました。1985年には帝国大学医科大学附属病院と改称され、1947年に現在の名称に変更されるまで様々な名称で運営されてきました。

近年、2001年に分院が本院に統合され、入院棟の開院や院内保育園の設立などが行われてきました。特に、2011年には総合周産期母子医療センターに指定されています。

診療部門と医療機関の指定

東京大学医学部附属病院は、厚生労働省から「臨床研究中核病院」としての認定を受けており、さまざまな医療機関の指定を受けています。これには、救急告示医療機関、休日や夜間診療事業を行う医療機関、障害者福祉への支援を行う医療機関などが含まれています。

アクセスと周辺施設

病院へのアクセスは、上野駅や御茶ノ水駅から都営バスを利用できます。周辺には上野恩賜公園や台東区立忍岡小学校、健康と医学の博物館などがあります。

分院について

かつて存在した東京大学医学部附属病院分院（小石川分院）は、永楽病院が前身であり、1952年には胃カメラが開発された地でもあります。この分院は2001年に本院へと統合されました。

不祥事・医療ミス

病院の運営において過去には医療事故や不祥事も報告されており、特に2017年には入院患者に対する薬の誤投与の事故が発生しました。こうした事例を受け、病院は再発防止策を強化しています。医療の安全性を高めるため、内服薬のバーコード管理や投与前のチェック体制を導入するなどの努力がされています。

東京大学医学部附属病院は、信頼性と先進的な医療を提供するために日々進化を続けており、多くの分野で難治性病を抱える患者の治療に取り組んでいます。

もう一度検索