東京大学医科学研究所附属病院

東京大学医科学研究所附属病院は、東京都港区白金台に位置する、東京大学医科学研究所の附属病院です。通称「医科研病院」として知られ、東京大学白金キャンパス内にあります。この病院は、単なる医育機関とは異なり、最先端の研究成果を臨床医療へと応用する役割を担っています。

歴史

病院の起源は、1894年に北里柴三郎によって設立された伝染病研究所附属病院に遡ります。当時、猛威をふるっていた感染症の研究と治療を連携させるための医療機関として創設されました。その後、1916年に東京帝国大学附置伝染病研究所附属病院、1947年には東京大学伝染病研究所附属病院と名称を変更し、1967年に伝染病研究所が医科学研究所に改組されたことに伴い、現在の東京大学医科学研究所附属病院となりました。

診療部門

幅広い専門領域に対応した診療科を擁しており、内科、血液腫瘍内科、感染免疫内科、アレルギー免疫科、総合診療科、外科、関節外科、脳腫瘍外科、腫瘍内科、緩和医療科、放射線科、麻酔科、ゲノム診療部があります。また、専門外来として、遺伝カウンセリング外来、遺伝性大腸がん外来、HTLV-1キャリア/ATLセカンドオピニオン外来、HTLV-1ぶどう膜炎/ATL関連眼病変専門外来、肝臓外来、胃腸外来、ピロリ菌外来、炎症性腸疾患（IBD）外来など、専門性の高い医療を提供しています。

医療機関としての指定・認定

この病院は、保険医療機関、難病医療指定機関、労災保険指定機関、原爆被害者一般疾病医療取扱機関、指定自立支援医療機関（更生医療）、公害医療機関、身体障害者福祉法指定医配置機関、臨床研修病院、生活保護法指定機関、エイズ治療拠点病院、結核指定機関、特定疾患治療研究事業委託機関、指定小児慢性特定疾病医療機関など、数多くの指定・認定を受けています。これらの指定は、病院が提供する医療の質と信頼性を保証するものです。また、各種学会の認定施設としても、その専門性の高さが認められています。

アクセス

交通アクセスは、東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線「白金台駅」2番出口から日吉坂方面へ向かうと到着します。

東京大学医科学研究所附属病院は、感染症研究の歴史と実績を背景に、高度な専門医療を提供する医療機関として、地域社会に貢献しています。患者一人ひとりに寄り添った医療を実践するとともに、最新の研究成果を臨床に取り入れることで、医療の進歩にも貢献しています。

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