東京学芸大学附属世田谷中学校

東京学芸大学附属世田谷中学校

東京学芸大学附属世田谷中学校（とうきょうがくげいだいがくふぞくせたがやちゅうがっこう）は、東京都世田谷区深沢に位置する国立の中学校です。本校は、通称「附中」「世田中」「学世田」と呼ばれ、東京学芸大学の附属学校として教育実習や研究が豊富に行われています。

教育方針とカリキュラム

本校は附属の研究機関であり、年間を通じて研究大会を開催し、実験的な授業を取り入れています。教諭は大学職員として「教官」と呼称され、生徒は教師を「先生」として尊重します。学校長は東京学芸大学の担当教授が務めるものの、日常の運営は副校長が行います。

生徒は、附属世田谷小学校からの内部進学者と外部受験による入学者に分かれ、内部生と外部生という呼称が広く使われています。中高一貫教育制度はないため、高校受験は必須となります。

定期考査に関して、当校は1学期に1回の期末考査のみを行い、年間の試験数は他校と比べて少なく設定されています。特に、三年次からは校内テストが定期的に行われるのが特徴です。2003年度から文部科学省の研究開発学校として、英語教育の充実を図るための集中授業を実施しており、今もその影響を受けた教育が続けられています。選択教科も特定の時期に集中して行われる方式です。

学校の雰囲気は自由で、生徒の自主性を尊重した教育方針が特徴です。生徒会組織である緑友会の活動によって、食品を販売する自動販売機が設置されるなど、実験的かつ創造的な取り組みも行われています。

沿革

東京学芸大学附属世田谷中学校は1947年に設立され、最初は東京第一師範学校附属中学校として開校しました。その後、幾度かの名称変更を経て、現在の校名に至ります。1952年には現在の深沢に移転し、新しい校舎への移行が進みました。1988年には特別教室棟がそして1995年には新体育館が完成し、校舎の充実が図られています。

進路状況

附属高等学校への進学は可能ですが、本校からの進学者は全体の約半数に留まっています。進学希望者の多くが外部の高校への受験を選ぶ傾向があります。附属高校に進む場合、入試を受ける必要がありますが、外部受験者と比較すると合格の難易度が低いとされています。

卒業生

本校には多くの著名な卒業生がいます。例えば、大宅映子という著名なジャーナリストや、女優の岡江久美子、政治家である小坂憲次などがいます。このように、本校は多様な分野にわたる人材を輩出しており、その教育の質が高く評価されています。

関連事項

東京学芸大学附属世田谷中学校は、同大学附属の小学校や他の中学校とも関連が深い教育機関です。また、在校生や卒業生のための同窓会も活発に活動しています。公式サイトでは最新の情報や学校のイベントについても詳細が更新されています。

以上が東京学芸大学附属世田谷中学校に関する概要と特長です。

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