東京福山通運

東京福山通運株式会社について

東京福山通運株式会社は、東京都江東区に本社を構える運送会社です。もともとは「王子急便」という名前で、個人向けの宅配便や企業間のメール便など、小口貨物の輸送を多岐にわたり手掛けています。さらに、貸切輸送や特別積合せ事業、そして3PL（サードパーティ・ロジスティクス）事業、倉庫業、通関業といった関連する業務も行っています。

歴史と沿革

1944年12月29日に設立された東京福山通運は、1951年に倉庫業を開始し、1957年には保険代理業に進出しました。会社の発展を遂げてきた中、2000年に道路運送法が改正されたことを受けて、観光バス事業を行っていた「王子観光」は2002年にその活動を終了しました。このバス事業の廃止は、免許制から許可制への移行や新たな競合の出現による需要減退の影響を受けたもので、現在のビジネスモデルを決定づける重要な転機となりました。

2009年には、福山通運の子会社として新たな道を歩むこととなり、同年10月からは福山通運の傘下に入ります。10月1日には第三者割当による新株式の引受けが実施され、さらに2010年に本社を福山通運東京支店内へ移転しました。その後も事業再編が進み、2011年には王子くびき運送の事業を新潟王子運送に移管、2016年には関東王子運送の本店登記も移動させています。

近年では、2020年に王子商事株式会社を吸収合併し、2021年には新潟王子運送と東北王子運送がそれぞれ新潟福山通運と東北福山通運に社名変更されました。2022年には臨時株主総会が開催され、東京福山通運株式会社と東京南福山通運株式会社への社名変更が決議されました。

事業内容

東京福山通運は、貨物運送業務を中心に、宅配便や企業配送、また特別な条件に応じた輸送サービスを提供しています。3PL事業では、物流全般をサポートし、クライアントのニーズに応じた柔軟な物流ソリューションを提供しています。これによって、企業は自社のリソースを効率的に活用し、コストを削減しながら物流業務を外部に委託することが可能になります。さらに倉庫業を運営することで、貨物の保管や管理も行い、通関業も通じて国際的な貿易活動を支援しています。

関連企業

東京福山通運には様々な関連企業が存在しています。まず、東京南福山通運株式会社は、関東王子運送から派生した企業で、物流ネットワークを広げています。また、新潟福山通運株式会社や東北福山通運株式会社など、地域を基盤とした運送会社もあり、それぞれに特化したサービスを展開しています。過去には王子くびき運送株式会社や宮城王子運送株式会社など、複数の子会社が存在しましたが、いくつかは合併や吸収により現在は統合されています。

まとめ

東京福山通運株式会社は、長い歴史を持ちながらも、時代の変化に柔軟に対応してきた運送会社です。貨物輸送から始まり、まったく新しいビジネスモデルへと進化を遂げ、現在も成長を続けています。社会の要請に応じた多様なサービスを提供し、顧客の信頼を得るべく努力を重ねています。

もう一度検索