東京都の都道一覧

東京都の都道一覧：道路網の解説

東京都の道路網は、複雑で多様な路線から構成されています。本記事では、主要地方道、一般都道、特例主要地方道、特例都道、副都心、中央官衙、自動車専用道路といったカテゴリーに分類し、それぞれの概要と具体的な路線について解説します。

1. 主要地方道

主要地方道は、都内各地を主要な地域と結ぶ重要な路線です。番号は1番から始まり、多くの路線が隣接する県と共同で管理されています。路線によっては、番号の変更や廃止、再編などが歴史的に行われており、現在の番号と過去の番号が異なる場合があります。例えば、東京都道1号東京大師横浜線は、1994年の整理番号変更により6号に変更されています。

2. 一般都道

一般都道は、主要地方道に次ぐ重要な路線で、都内の地域交通を担っています。番号は101番から始まり、主要地方道と同様に、隣接する県の道路と接続している路線も多いです。一般都道も、歴史的な経緯から番号の変更や廃止、再編などが行われています。

3. 特例主要地方道

特例主要地方道は、特に重要な幹線道路として指定された路線です。番号は301番から始まり、都心部を貫く環状道路など、交通量の多い路線が多く含まれます。

4. 特例都道

特例都道は、主に都心部を走る比較的狭い道路で、歴史的に重要な役割を果たしてきた路線です。番号は401番から始まり、多くの路線が戦後再開発や都市計画によって整備されました。旧東京市道の一部も特例都道として再編されており、東京都の道路管理の歴史を反映しています。

5. 副都心

新宿副都心は、淀橋浄水場跡地の再開発によって整備された計画的な道路網です。碁盤目状に配置された道路は、すべて「日本の道100選」に選ばれており、その整備の質の高さが評価されています。副都心道路は、路線番号が3501番から始まる独自の番号体系が用いられています。

6. 中央官衙

中央官衙関連の道路は、官庁街の機能維持に重要な役割を果たす路線です。番号は3601番から始まり、主要道路と一般道路が混在しています。一部路線は廃止されています。

7. 自動車専用道路（首都高速道路）

東京都内を走る首都高速道路は、自動車専用道路として、都心部の交通渋滞緩和に大きく貢献しています。路線番号は3701番から始まり、越境路線と東京都完結路線で番号体系が異なります。越境路線については隣接県の番号体系に合わせる一方、東京都完結路線については都府県道の整理番号を割り当てていません。湾岸線のように3都県にまたがる路線は、千葉県道の番号を採用しています。

道路番号体系と歴史

東京都の都道番号体系は、幾度かの整理番号変更や路線廃止、再編を経て現在の体系となっています。1966年の整理番号再編以降、未使用の番号も存在します。また、1943年の東京都制実施、1952年の道路法施行、1953年の都道路線の整理など、東京都の道路管理の歴史が、現在の道路網に深く関わっています。特に、旧東京市道は特例都道として再編され、現在の道路整備に大きな影響を与えています。

まとめ

東京都の都道一覧は、その歴史と地理的特性を反映した複雑で多様な体系となっています。本記事では、主要な都道の概要と路線番号、路線名などを紹介しましたが、詳細な情報については、東京都建設局の資料などを参照することをお勧めします。東京都の道路網は、今後も都市開発や交通状況の変化に合わせて、整備と変更が続けられていくでしょう。

もう一度検索