東京都市計画道路幹線街路環状第5号線

東京都都市計画道路幹線街路環状第5号線について

東京都都市計画道路幹線街路環状第5号線は、東京都心を環状に結ぶ重要な都市計画道路です。この路線は、大きく分けて「環状第5の1号線」（環5ノ1）と「環状第5の2号線」（環5ノ2）の2つから構成されています。

環状第5の1号線（環5ノ1）

環5ノ1は、港区南麻布の天現寺交差点から北区滝野川の飛鳥山交差点に至る路線です。大部分が「明治通り」と重複していますが、池袋や新宿の繁華街をバイパスする部分が異なっています。特に、新宿周辺部では2022年に開通した「御苑通り」がその一部を担っています。

起点・終点

起点: 東京都港区南麻布（天現寺交差点）
終点: 東京都北区滝野川（飛鳥山交差点）

環5ノ1には支線が3つあり、そのうち環5ノ1支1は新宿駅の東側にアクセスする道路で、明治通りと重複しています。

環5ノ1支1

起点: 東京都新宿区新宿（新宿区役所第二分庁舎前）
終点: 東京都渋谷区千駄ヶ谷（新宿パークホテル前）

環状第5の2号線（環5ノ2）

環5ノ2は、北区王子の王子3丁目交差点から荒川区荒川の宮地交差点に至る路線です。この区間は、明治通りから一部外れており、環5ノ1とは異なる経路を辿ります。

起点・終点

起点: 東京都北区王子（王子3丁目交差点）
終点: 東京都荒川区荒川（宮地交差点）

建設中の区間

現在、環状第5号線の一部区間では建設工事が進められています。主な未開通区間とその状況は以下の通りです。

雑司が谷区間

池袋駅前の明治通りの交通を大幅に転換し、混雑緩和に貢献することが期待されています。都電荒川線と東京メトロ副都心線の間に道路トンネルを建設中で、都電荒川線の移設など大規模な工事が行われています。2020年6月時点では工事中で、開通時期は未定です。

戸山・千駄ヶ谷区間

新宿御苑の樹木保護と湧水への影響を考慮し、道路構造が変更されました。当初の平面4車線から、トンネルと地平の2層構造に変更されました。この区間では、地下埋設物の移設に時間を要しましたが、2022年12月3日に開通しました。

北参道区間

2019年度に着手しましたが、用地取得は一部に留まっており、工事は未実施です。

その他の区間

北参道II期、神宮前、神宮前II期も整備が進められています。これらの区間では、現道の拡幅が行われており、車道、自転車走行空間、歩道が整備されています。

各区間の詳細

環5ノ1

天現寺交差点: 都416（明治通り）、都418（外苑西通り）と接続。
渋谷区千駄ヶ谷5丁目付近: 都305（明治通り）と接続。
新宿区新宿2丁目付近: 国20（甲州街道）と接続。
新宿2丁目交差点: 新宿通りと接続。
新宿5丁目東交差点: 都302・都430（靖国通り）と接続。
新宿区新宿5丁目付近: 都305と接続。
高戸橋交差点: 都8支（新[[目白通り]]）と接続。
豊島区高田2丁目付近: 都305（明治通り）と接続。（未開通）
豊島区雑司が谷2丁目付近: 都8（目白通り）と接続。（未開通）
東池袋交差点: 都435（グリーン大通り）と接続
池袋六ツ又交差点: 都305（明治通り）・国254（春日通り・川越街道）と接続。
飛鳥山交差点: 都455（本郷通り・明治通り）・国122（明治通り）と接続。

環5ノ2

王子3丁目交差点: 国122（北本通り）と接続。
溝田橋交差点: 都501（西側のみ明治通り）と接続。
宮地交差点: 都306（明治通り）、都313（尾竹橋通り）・都457（道灌山通り）と接続。

環5ノ1支1

渋谷区千駄ヶ谷5丁目付近: 都305（明治通り）と接続。
新宿4丁目交差点: 国20（甲州街道）と接続。
新宿3丁目交差点: 新宿通りと接続。
新宿5丁目交差点: 都4・都5・都302・都430（靖国通り）と接続。
新宿区新宿5丁目付近: 都305（明治通り・御苑通り）と接続。

関連事項

東京都の主要道路の一覧#環状道路
放射線・環状線
* 千鳥街

環状第5号線は、都心部の交通を円滑にする上で非常に重要な役割を担っています。未開通区間の完成が待たれるところです。

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