東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線

東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線について

東京都道・神奈川県道6号東京大師横浜線は、東京都大田区と神奈川県横浜市鶴見区を結ぶ主要地方道であり、通称「産業道路」として知られています。この道路は、東京湾岸地域の工業地帯を繋ぎ、物流を支える重要な役割を担っています。

概要

起点: 東京都大田区大森東二丁目（大森警察署前交差点）
終点: 神奈川県横浜市鶴見区生麦（大黒町入口交差点）
主な経由地: 神奈川県川崎市川崎区

路線は東京都、川崎市、横浜市を通過し、それぞれの区間での延長は以下の通りです。

東京都区間: 763m
川崎市区間: 6,540m
横浜市区間: 3,520m

歴史

東京大師横浜線の歴史は、1936年（昭和11年）に前身となる複数の道路が指定されたことに始まります。具体的には、以下の3つの路線がその前身です。

1. 東京府道16号大森大師河原線
2. 神奈川縣道6号田島羽田線
3. 田島鶴見線

当時、田島羽田線の一部には路面電車が走っていましたが、後に廃止され、その跡地を利用して道路の拡幅が行われました。

京浜国道の交通渋滞緩和策として、大森大師河原線と田島羽田線を結ぶ計画が立てられ、都県境には大師橋が建設されました。1939年（昭和14年）に旧大師橋が完成し、これらの路線は一体化されました。

戦後、東京都が都道の番号を見直し、大森大師河原線は都道1号線となりましたが、1953年（昭和28年）には一部区間が国道131号に昇格しました。翌1954年（昭和29年）には、主要地方道として再指定され、現在の東京大師横浜線という名称になりました。1993年（平成5年）にも主要地方道として再指定され、1994年（平成6年）には東京都が神奈川県に合わせる形で、路線番号を1号線から6号線に変更し、現在に至ります。

路線状況

「産業道路」という通称が示すように、この道路はトラックなどの大型車両の交通量が非常に多いことが特徴です。また、神奈川県内では首都高速神奈川1号横羽線が並走しています。

通称名

産業道路

都市計画路線名

放射17号線（大田区羽田）

重複区間

国道131号（東京都大田区大森東二丁目 大森警察署前交差点 - 大田区東糀谷 大鳥居交差点）

交通データ（2010年度）

2010年の道路交通センサスによると、大田区羽田2-19-2における12時間当たりの交通量は以下の通りです。

自動車類大型車：9,032台
自動車類小型車：12,278台
二輪車類：1,337台
自転車類：2,187台
歩行者類：198人

道路構造

車道部：14.00m
歩道部：2.00m（上下共）
車線数：4車線（片側2車線）

道路施設

大師橋

多摩川を渡る重要な橋で、東京都大田区と神奈川県川崎市川崎区を結びます。この橋は、東京大師横浜線における重要な構造物です。

将来の対策など

東京都内の国道131号重複区間から大師橋にかけては、第一次緊急輸送道路に指定されており、災害時などの緊急時における重要な役割を担っています。

地理

通過する自治体

東京都
大田区
神奈川県
川崎市（川崎区）
横浜市（鶴見区）

交差する道路

東京都
国道15号第一京浜国道（東京都大田区 大森警察署前交差点）
国道131号・東京都道311号環状八号線（大田区 大鳥居交差点）
神奈川県
国道409号（神奈川県川崎市川崎区 大師河原交差点）
国道132号（川崎市川崎区 塩浜交差点）
神奈川県道101号扇町川崎停車場線（川崎市川崎区 浜町交差点）
国道15号第一京浜道路（横浜市鶴見区 大黒町入口交差点）

参考文献

内務省道路改良会発行『道路の改良』1920年（大正9年）- 1944年（昭和19年）
第7巻第11号（P95 - 97）地方通信『神奈川県下府県道改築工事竣工』 1925年（大正14年）11月
第14巻第9号（P176）地方通信『模範的可動橋計畫』 1932年（昭和7年）9月
第18巻第6号（P140）地方通信 『神奈川県県下府県道路計画の内容』 1936年（昭和11年）6月
第18巻第10号（附録『指定府縣道竝指定地方費道一覧（一）』 1936年（昭和11年）10月
第21巻第12号（P106 - 117）神奈川縣土木部道路課 『大師橋に就て』1939年（昭和14年）12月

関連項目

主要地方道
関東地方の道路一覧
東京都の都道一覧
神奈川県の県道一覧
* 大師橋駅（旧称：産業道路駅）

もう一度検索