東北地方環境事務所

東北地方環境事務所について

東北地方環境事務所は、環境省の地方支分部局の一つで、宮城県仙台市に所在しています。東北地方の6県（青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の一部）を管轄区域として、地域における環境保全に関する様々な業務を担っています。

主な役割と業務内容

東北地方環境事務所の主な役割は、以下の通りです。

自然環境の保護:
国立公園、国指定鳥獣保護区の管理・運営
希少な野生生物の保護、外来生物対策
自然環境保全地域における保全活動の推進
環境対策:
廃棄物対策、リサイクル促進
大気汚染、水質汚濁対策
化学物質対策
環境調査・監視:
環境モニタリング、データ収集
環境影響評価の実施
環境問題に関する情報提供

福島第一原発事故への対応

2017年に福島環境再生事務所が独立し、福島地方環境事務所が設置されました。これは、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質による環境汚染問題への対応を強化するためです。

東北地方環境事務所は、この問題に対し、福島地方環境事務所と連携し、以下の業務を行っています。

放射性物質による環境汚染状況の調査
除染活動の推進
放射線に関する情報提供

管轄区域

東北地方環境事務所は、以下の地域を管轄しています。

青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県
福島県（ただし、日光国立公園の区域は関東地方環境事務所が管轄、東京電力福島第一原子力発電所から放出された放射性物質による環境汚染への対処は福島地方環境事務所が管轄）
新潟県に係る磐梯朝日国立公園の区域および国指定大鳥朝日鳥獣保護区の区域

組織体制

東北地方環境事務所は、次長を筆頭に、以下の組織で構成されています。

次長
保全統括官
総務課
統括環境保全企画官
資源循環課
指定廃棄物対策チーム
環境対策課
統括自然保護企画官
国立公園課
野生生物課
自然環境整備課
国立公園調整官（十和田八幡平国立公園管理事務所長）
生物多様性保全企画官

管内事務所

東北地方環境事務所の管轄下には、以下の事務所が設置されています。

十和田八幡平国立公園管理事務所（青森県十和田市）
鹿角管理官事務所（秋田県鹿角市）
盛岡管理官事務所（岩手県盛岡市）
西目屋自然保護官事務所（青森県中津軽郡西目屋村）
藤里自然保護官事務所（秋田県山本郡藤里町）
秋田自然保護官事務所（秋田県秋田市）
鳥海南麓自然保護官事務所（山形県酒田市）
八戸自然保護官事務所（青森県八戸市）
宮古自然保護官事務所（岩手県宮古市）
大船渡自然保護官事務所（岩手県大船渡市）
石巻自然保護官事務所（宮城県石巻市）
名取自然保護官事務所（東北地方環境事務所内）
仙台自然保護官事務所（東北地方環境事務所内）
裏磐梯自然保護官事務所（福島県耶麻郡北塩原村）
羽黒自然保護官事務所（山形県鶴岡市）

管内の主な国立公園と自然保護区

東北地方環境事務所が管轄する主な国立公園と自然保護区は以下の通りです。

十和田八幡平国立公園
三陸復興国立公園
磐梯朝日国立公園
白神山地自然環境保全地域
早池峰自然環境保全地域
和賀岳自然環境保全地域
国指定鳥獣保護区（多数）

また、環境省が推進する「みちのく潮風トレイル」も管轄しています。

関連情報

環境省
福島地方環境事務所
東北地方環境事務所公式サイト

東北地方環境事務所は、東北地方の豊かな自然を守り、持続可能な社会を築くために、日々活動しています。

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