東広島タクシー

株式会社東広島タクシー

株式会社東広島タクシーは、広島県東広島市に本社を構える主要な交通事業者です。「ひがしひろしまタクシー」の通称で親しまれ、地域におけるタクシー事業を中心に、バス事業も幅広く展開しています。特に東広島市および西条町においては、保有するタクシー車両数において最大規模を誇ります。また、公益社団法人日本バス協会の会員でもあり、バス事業においても地域貢献を果たしています。

事業の沿革

東広島タクシーの歴史は、1973年5月に有限会社賀茂タクシーと芸陽タクシー有限会社が合併したことから始まりました。設立後、事業規模の拡大とともに拠点の移転を経験しており、1994年4月には西条昭和町から西条御薗宇3495番地へ、さらに1999年8月には同じ西条御薗宇内の3387番地に新社屋を移転しています。事業内容の拡充も積極的に行われ、1999年4月には救援事業を開始しました。福祉分野への取り組みも早く、2000年3月には東広島タクシーヘルパーステーションとして正式な認可を受けています。地域公共交通への貢献としては、2008年2月1日より東広島市福富地区のコミュニティバス「ふくふくしゃくなげ号」の運行を受託しています。近年の動きとしては、M&Aによる事業規模の拡大が見られ、2011年4月には有限会社福祉タクシー・ナカドを買収。この会社は2012年6月に有限会社福祉タクシー東広島へと社名を変更しました。また、同年6月には有限会社安芸津タクシーおよびつばめタクシーの2社も買収し、グループとしての事業基盤を強化しています。

保有車両

タクシー

地域最大規模を誇るタクシー車両は、様々なニーズに対応できるよう構成されています。内訳は、小型タクシー41台、中型タクシー11台、大人数での移動に対応するジャンボタクシーが3台、そして高齢者や障がいのある方の移動を支援する福祉車両が2台です。

バス

バス車両は、送迎・観光用途を中心に合計13台を保有しています。内訳は、大型バス4台（45名乗り・60名乗り）、中型バス2台（35名乗り・28名乗り）、小型バス1台（25名乗り）、そしてマイクロバス6台（28名乗り）です。これらのバスは、団体送迎や観光ツアーなど、様々なシーンで利用されています。

バス事業詳細

東広島タクシーのバス事業は多岐にわたります。

送迎・観光バス: 保有する大型、中型、小型、マイクロバスを活用し、企業や学校の送迎、団体旅行、観光ツアーなどの貸切バスサービスを提供しています。
スクールバス: 近畿大学付属広島高等学校中学校東広島校のスクールバス運行を受託しています。
乗合バス・乗合タクシー: 東広島市福富地区で運行されるコミュニティバス「ふくふくしゃくなげ号」の受託運行を担っています。このうち、上竹仁線ではマイクロバスを使用しており、実質的に乗合バス事業としての側面を持っています。一方、久芳線ではジャンボタクシー車両を使用しており、こちらは乗合タクシーとして位置づけられています。

関係会社

東広島タクシーは複数の関連会社と連携し、事業の多角化を図っています。

株式会社カモコーポレーション: 自動車の板金・塗装、警備業務（カモオート）、自動車販売・修理（ユーロオートサービス）を手がけています。
株式会社ジェイコーポレーション: 飲食事業としてお好み焼き店「五エ門」を展開するほか、自社ビルの不動産管理を行っています。
有限会社福祉タクシー・東広島: 旅客運送業に加え、介護福祉事業も展開しています。
有限会社安芸津タクシー: 旅客運送業を営んでいます。
つばめタクシー: 旅客運送業を行っています。

これらの事業と連携を通じて、東広島タクシーは地域の多様な交通ニーズに応え、貢献を続けています。

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