東所沢駅

東所沢駅（ひがしところざわえき）

東所沢駅は、埼玉県所沢市東所沢5丁目にある、東日本旅客鉄道（JR東日本）武蔵野線の駅です。駅番号はJM 30。所沢市内で唯一のJR駅として、地域住民の足として重要な役割を果たしています。

歴史

駅名決定には興味深い経緯があります。当初は「新所沢」という名称が検討されましたが、既に西武新宿線に新所沢駅が存在していたため、建設段階での仮称であった「東所沢」がそのまま正式な駅名となりました。かつて武蔵野鉄道（現・西武池袋線）にも同名の駅が存在しましたが、場所は現在の所沢駅付近であり、当駅とは全く異なる場所にありました。

年表

1973年（昭和48年）4月1日：日本国有鉄道（国鉄）の駅として開業。開業当初、自動改集札機が試験的に設置された12駅の一つでした。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR東日本の駅となります。
2001年（平成13年）11月18日：ICカード「Suica」の利用が可能となりました。
2016年（平成28年）4月20日：交通政策審議会にて、都営地下鉄大江戸線の当駅までの延伸事業が答申されました。
2020年（令和2年）
11月6日：「ところざわサクラタウン」のグランドオープンに伴い、駅舎前面がリニューアルされました。駅舎構内の通路には、近隣の和光市で生まれたすしお氏の作画による、長さ28メートルの大型壁画が設置されました。
12月：駅舎のリニューアルが完了しました。
2021年（令和3年）6月30日：みどりの窓口の営業を終了しました。

駅構造

東所沢駅は地下1階の掘割部分に、島式ホーム2面4線を有する構造です。内側のホーム（2・3番線）は、武蔵野統括センター（運輸）への入出庫や当駅発着の列車が使用します。入出庫線には複線分の用地がありますが、線路は南側にのみ敷設されています。1階には改札口、コンコース、出入口があります。

駅至近には武蔵野統括センター（運輸）が所在し、所長のメインオフィスとなっています。東所沢駅は武蔵野統括センター管内の直営駅（駅長配置）であり、多機能券売機・指定席券売機・自動改札機・乗車駅証明書発行機が設置されています。駅本屋の施工は東急建設が担当しました。

早朝は駅員が無配置となる時間帯があり、自動券売機や精算機が停止します。この時間帯はSuica等のICカードを除き、乗車駅証明書発行機による下車駅精算制となります。2014年3月2日からは駅遠隔操作システム（現・お客さまサポートコールシステム）が導入され、インターホンによる案内が可能となりました。

新座駅寄りに車両基地である武蔵野統括センター（運輸）があるため、当駅発着の列車が朝夕を中心に多数設定されています。東京競馬・中山競馬開催時に増発される臨時列車でも、当駅発着列車が設定されることがあります。

のりば

駅構内図は、JR東日本の公式サイトで確認できます。

利用状況

2023年度（令和5年度）の1日平均乗車人員は14,903人です。武蔵野線内26駅中18位となっています。所沢市の中心部からはやや離れており、バスや乗り換えが必要となる場合があります。

駅周辺

駅周辺は閑静な住宅地が広がっています。近年は「ところざわサクラタウン」の開業により、文化的な拠点としての側面も強まっています。

バス路線

空港連絡バス：羽田空港行、成田空港行（西武バスと東京空港交通、京成バスの共同運行）。
一般路線バス：西武バスが所沢駅東口、志木駅南口、跡見女子大、エステシティ所沢、航空公園駅方面へ運行。
市内循環バス「ところバス」：航空公園駅、卸売市場方面への路線があります。

その他

スタジオジブリ制作のアニメーション映画『となりのトトロ』の舞台の地名の由来になった松郷は、駅から徒歩圏内です。
都営地下鉄大江戸線の延伸構想があります。
駅のカラーは桜色です。

隣の駅

東日本旅客鉄道（JR東日本）

* 武蔵野線：新座駅 (JM 29) - 東所沢駅 (JM 30) - 新秋津駅 (JM 31)

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