東武ワールドスクウェア駅

東武ワールドスクウェア駅について

東武ワールドスクウェア駅（とうぶワールドスクウェアえき）は、栃木県日光市鬼怒川温泉大原に位置する東武鉄道鬼怒川線の駅です。駅番号はTN 55で、2017年7月22日に開業しました。この駅は、既存の観光施設である東武ワールドスクウェアのメインゲートに近い距離にあり、観光客にとって非常に便利です。

開業の背景

駅が開業する前は、東武ワールドスクウェアへのアクセスが不便でした。最寄りの小佐越駅から歩くには約8分、または鬼怒川温泉駅からバスを利用する必要がありました。こうした問題点を解消するため、東武鉄道はサプライズとしてこの駅の設置を決定しました。結果として、観光地としての利便性が向上し、訪れる人々にとって楽にアクセスできる交流の場が提供されました。

駅の歴史

駅設置の発表は2016年11月25日で、その後2017年に開業しました。日中の時間帯に限り停車する形となり、運賃については隣駅の小佐越駅と同一扱いにされていました。2018年には特急「きぬがわ」がここに停車するようになり、翌年の2019年には運賃計算も独立しました。2020年からは、全ての列車が終日停車することになり、さらに利便性が高まりました。本駅の開業は、東武鉄道にとって2005年以来12年ぶりの新駅設置ということでも話題になりました。

駅の構造

当駅は単式ホーム1面1線を有する地上駅で、鬼怒川線で唯一の交換設備がない棒線駅として特徴付けられています。駅舎はホームの鬼怒川温泉側にあり、簡易改札機や乗降車駅証明書発行機が設置されています。また、特急券やSL大樹の座席指定券は、東武ワールドスクウェアの営業時間内に限り特設ブースで販売されています。

開業当初から、東武ワールドスクウェアのイメージソングをアレンジしたメロディが発車メロディとして使用されており、訪れる人々に楽しい雰囲気を提供しています。

利用状況

2023年度の1日平均乗降人員は384人で、その数は安定しています。観光シーズンには特に多くの人がこの駅を利用して訪れるため、観光地ー観光地間の移動がよりスムーズになっているのが特徴です。

駅周辺の施設

駅周辺には、東武ワールドスクウェアをはじめとし、鬼怒川温泉郷やいくつかの高級ホテルがあります。これにより、観光客が泊まるための便利な立地ともなっています。また、国道121号線や地域の商業施設も近く、利便性が高い地域です。特に、リオン・ドール鬼怒川店などの店舗も居住者や観光客にとって重要なスポットとなっています。駅前には日光交通のバス停留所も設置されており、日光江戸村や鬼怒川温泉駅行きのバスが利用できるため、公共交通機関を利用した幅広いアクセスが可能です。

このように東武ワールドスクウェア駅は、便利な立地と観光客のニーズに応じたサービスを提供し続けています。

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