東武運輸

東武運輸株式会社

東武運輸株式会社は、関東地方を中心に、東海、近畿地方に広がる東武グループの物流を担う企業です。一般貨物自動車運送事業、いわゆるトラック輸送と倉庫業を主な事業として展開しています。

概要

1942年、東武伊勢崎線沿線のトラック輸送を目的として東武通運株式会社として創業しました。その後、1977年に都市間輸送を担っていた東武運輸株式会社（2代目、旧：東武急行運輸）と合併し、現在の東武運輸株式会社となりました。東武鉄道が地場資本の同業者を買収することで、トラック輸送事業を拡大してきた歴史があります。

初代の「東武運輸」は、1968年から1975年まで東武運輸栃木（現：プリヴェ運輸）が名乗っていました。

2004年、東武鉄道は東武運輸栃木と東武運輸新潟の株式をプリヴェチューリッヒ企業再生グループ（現：プリヴェ企業再生グループ）へ売却し、資本関係を一部残しました。2005年には両社が合併し、商号変更を経て、現在はプリヴェ運輸株式会社となっています。ただし、東武鉄道は引き続き同社の株式を保有しています。

沿革

1942年 - 創業。
1943年1月1日 - 東武通運株式会社設立。
1961年10月4日 - 金谷貨物自動車が東武グループ入り。
1963年4月20日 - 会津合同貨物自動車が東武グループ入り。
1964年4月1日 - 東武急行運輸設立（金谷貨物自動車、北毛自動車運送、岡崎陸運が合併）。
1968年4月20日 - 今市貨物自動車が東武グループ入り。
1970年1月10日 - 十日町運送が東武グループ入り。
1973年5月31日 - 今市貨物自動車を東武運輸に社名変更。
1975年6月1日 - 東武急行運輸を東武運輸に、東武常磐運輸を東武運輸常磐に、東武運輸を東武運輸栃木に、 十日町運送を東武運輸新潟に、会津合同貨物自動車を東武運輸会津に、それぞれ社名変更。
1977年4月1日 - 東武運輸と東武通運が合併、社名を東武運輸とする。
1999年3月31日 - 東武運輸会津が解散。
2004年9月30日 - 株式売却により東武運輸新潟と東武運輸栃木がプリヴェチューリッヒ企業再生グループ傘下に入る。
2005年5月1日 - 東武運輸新潟と東武運輸栃木を合併、社名を東武運輸プリヴェチューリッヒ（現：プリヴェ運輸）とする。
2012年5月1日 - 傘下の富士通運が群馬ロジテムを合併、社名を群馬ロジテムとする。傘下の嶋久運輸が千葉ロジテムに社名変更。
2015年7月1日 - 群馬ロジテムが千葉ロジテムを合併。

関連会社

東武運輸は、以下の関連会社を通じて、幅広い物流サービスを提供しています。

東海ロジテム
埼玉ロジテム
東武物流サービス
群馬ロジテム
栃木ロジテム

過去の関連会社

かつては以下の会社も関連会社でしたが、現在は清算や合併により存在しません。

東京ロジテム - 2007年6月に会社清算。
水戸ロジテム - 2010年12月に会社清算。
千葉ロジテム - 2015年、群馬ロジテムに合併。

プリヴェ企業再生グループ傘下の企業

2004年に東武鉄道が株式を売却し、現在はプリヴェ企業再生グループ傘下となっている企業。

東武運輸栃木 - 1944年創業（今市貨物自動車）。1963年東武グループ入り。1968年に東武運輸（初代）、1975年に東武運輸栃木となり、2005年5月に東武運輸新潟と合併。
東武運輸新潟 - 1951年創業（中魚沼トラック→1952年十日町運送に変更）。1965年東武グループ入り。1975年に東武運輸新潟となり、2005年5月に東武運輸栃木と合併。

2005年5月に両社を合併し、東武運輸プリヴェチューリッヒとする。2006年5月1日に東武運輸プリヴェへ、2014年10月1日にプリヴェ運輸へ商号変更し事業継続中。

関連項目

東武鉄道
東武デリバリー
東武グループ
栃木5億円強奪事件

外部リンク

東武運輸 公式ウェブサイト（日本語）

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