東洋ガラス

東洋ガラス株式会社

概要

「東洋ガラス株式会社」は、日本を代表するガラス容器メーカーの一つです。「Toyo Glass Co., Ltd.」という英文名称を持ち、主にガラス壜をはじめとする各種ガラス容器の製造を専業としています。国内のガラス容器製造業界においては、日本山村硝子に次ぐ第2位の市場シェアを確立しており、日本の産業界において重要な役割を担っています。現在は、東洋製罐グループホールディングス株式会社の完全子会社として事業を展開しています。

主な事業・製品

同社の主要な製品は、多岐にわたる種類の「ガラス壜」です。飲料、食品、医薬品、化粧品など、様々な分野で使用されるガラス容器を提供しており、それぞれの内容物や用途に応じた高品質な製品を製造しています。これらの製品は、消費者の生活に密着した日用品から、産業用途の特殊な容器まで幅広く対応しています。ガラスの特性を活かした安全で環境に優しい容器を提供することで、社会に貢献しています。

生産体制

製品の生産は、主に国内の主要な工場で行われています。千葉県柏市に位置する千葉工場と、滋賀県湖南市にある滋賀工場が主要な生産拠点として機能しており、最新の製造技術と品質管理体制を駆使して、効率的かつ安定した生産体制を構築しています。これらの工場から、全国各地へ製品が供給されています。

沿革

同社の歴史は古く、1888年に大阪の地で「島田硝子製造所」として創業したことに始まります。創業当初は、ガラス食器の製造を手がけていました。1925年には組織を改め「島田硝子株式会社」となりました。製造技術の革新が進む中で、1950年にはガラス瓶の製造に自動機を導入し、生産能力を大幅に向上させました。これにより、大量生産が可能となり、事業の柱がガラス瓶へとシフトしていきます。

1953年には東洋製罐グループの一員となり、企業基盤を強化しました。その後、1954年に「東洋硝子株式会社」に社名を変更しました。さらに1957年には「新東洋硝子株式会社」を設立するなど、事業体制の再編を進めました。そして1967年、「東洋ガラス株式会社」と再度社名を改称し、現在の社名となりました。

近年の動きとしては、経営効率化とグループ連携強化を図るため、2012年に本社を東京都千代田区から品川区へ移転しました。この移転と同時に、親会社である東洋製罐株式会社の完全子会社となりました。さらに翌2013年には、東洋製罐が持株会社体制へ移行したことに伴い、東洋製罐グループホールディングス株式会社の完全子会社となり、現在に至っています。長年にわたる歴史の中で、同社は技術革新と市場の変化に対応しながら、日本のガラス容器産業を牽引してきました。

その他

過去には一般消費者向けの認知度向上を図るため、テレビCMも積極的に制作・放送していました。特に北海道文化放送（UHB、フジテレビ系列）では、人気番組であった『笑っていいとも!増刊号』や『ねるとん紅鯨団』などでローカルスポンサーを務めた時期があり、広く知られる存在でした。これらのCMは、かつての同社の企業戦略の一端を示すものです。

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