東洋合成工業

東洋合成工業株式会社について

東洋合成工業株式会社は、有機工業薬品や有機溶剤の製造と販売を行っている企業です。本社は東京都台東区に所在し、JPX日経中小型株指数の構成銘柄としても知られています。1954年に創業されて以来、長い歴史を持ち、企業の成長と環境への配慮を両立させてきました。

企業沿革

会社は1954年に木村正輝によって東京都江戸川区で設立され、当初の名称は日本アセチレン化学工業株式会社でした。設立からわずか2年後の1956年には本社を小松川に移転。1961年に社名を現在の東洋合成工業株式会社に変更し、さらに1963年には千葉県市川市に市川工場を完成させました。

1971年には東京都中央区に東京営業所を開設。その後、同年に市川市に本社を移転し、高浜油槽所を新たに開設しました。1982年には感光材研究所を船橋市に設立し、その後もさまざまな工場や研究所の建設を経て成長を続けました。

2011年には兵庫県淡路市に工場建設用地を取得し、2012年には香料工場を東庄町に竣工しました。遂に2013年には淡路市生穂に淡路工場を完成させ、全国的な生産拠点を整えていきました。

事業所の所在地

現在、東洋合成工業の主要な事業所は以下の通りです：

• - 本社・営業所：東京都台東区浅草橋1丁目22番16号
• - 西日本営業所：大阪府大阪市淀川区西宮原1丁目8番41号
• - 市川工場：千葉県市川市上妙典1603番
• - 千葉工場：千葉県香取郡東庄町宮野台1番51号
• - 淡路工場：兵庫県淡路市生穂新島9番1号
• - 高浜油槽所：千葉県市川市高浜町7番地
• - 感光材研究所：千葉県印西市若萩四丁目2番地1

環境への取り組み

東洋合成工業は環境問題にも真摯に取り組んでおり、PRTR制度に基づく有害物質の排出量の改善に積極的です。特に発がん性物質であるベンゼンの排出量削減において顕著な成果を上げています。2002年度には市川工場からの大気中へのベンゼン排出量が170トンと全国で最も多かったが、2004年と2005年には主要排出口にベンゼン吸着回収装置（PSA設備）を設置することで、2005年度の排出量を18トンにまで減少させることに成功しました。

以降、市川工場から感光材製品の一部を千葉工場に移管した結果、ベンゼンの排出は千葉工場にシフトしました。こうした取り組みは、企業の社会的責任（CSR）への意識と密接に関連しています。

結論

東洋合成工業株式会社は、その長い歴史とともに、製品のかたわら環境問題への配慮を重視し続けている企業です。今後もその取り組みは業界をリードし、さらに成長することが期待されています。

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