東海大学実習農牧場

東海大学実習農牧場について

東海大学実習農牧場は、東海大学のキャンパス内に位置する約50ヘクタールもの広大な農牧場です。この農場は、東海大学畜産バイオテクノロジー学科が所有し、畜産学の研究や学生の実習の場として重要な役割を果たしています。中部地区で最大規模を誇るこの農場は、東海大学のシンボルの一つとしても知られています。

歴史

1975年、東海大学は乳牛と肉牛の飼育、そして牧草の耕作を開始しました。この動きは、教育部が畜牧学科の設立と実習農牧場の設置を認可したことに伴うものです。1980年には、手作業での乳製品包装生産が始まり、学内への供給が開始されました。1982年には牛乳加工工場が完成し、長期保存が可能なガラス瓶での生産がスタート。この時、大学名にちなんで『東海大学保久乳』と名付けられた牛乳は、主に学生や教職員の間で親しまれました。1984年には、ポリエチレン製ボトルでの生乳製造が始まり、台湾土地銀行営業所によるOEM生産で『土地銀行鮮乳』として販売されました。

1985年には、芳苑酪農専業区が生乳の契約農場となり、東海大学は「経済部工廠登記証」と「営利事業登記証」を取得。これにより、乳製品に関する正式な営業許可証を持つ全国唯一の大学となりました。1986年には、台湾区乳品工業同業公会に加入し、乳品公会の甲級会員に。1987年には、台中市工業会にも加入し、地域社会との連携を深めています。

1989年には第二工場が完成し、ポリエチレン製ボトル入り牛乳、紙パック入り牛乳、アイスクリーム、アイスキャンディー、加糖練乳など、多様な製品を生産するようになりました。特に2%低脂肪生乳は業界で首位を獲得しました。1991年には、ポリエチレン製ボトル入り牛乳の生産ラインが自動化され、生産効率が向上。1999年には、第一工場が食品適正製造基準工場認可証を正式に取得し、品質管理体制を強化しました。2007年には、児童向け新保健食品「三加一」をリリースし、アイスキャンディー、鮮果、野菜、アイスクリームなど、健康を意識した新製品を開発しています。

歴代場長

歴代の場長については、詳細な情報が提供されていません。

飼育されている動物

農牧場では、乳牛をはじめ、鹿、鶏、猪、駝鳥、その他様々な家禽が飼育されています。

東海乳品小棧

東海大学の力行路と東海北路に位置する「東海乳品小棧」では、農牧場内の「乳品加工廠」で生産された新鮮な牛乳、ヨーグルト、クランベリー発酵乳、アイスキャンディー、アイスクリーム、饅頭などが販売されています。これらの製品は、学生や教職員、地域住民に愛されています。

近隣施設

農牧場の周辺には、東海湖、音美系館、木棉道、牧場大草原、路思義教堂など、東海大学の美しい景観を構成する施設が点在しています。これらの場所は、学生や観光客にとって憩いの場となっています。

参考文献・外部リンク

東海大學實習農牧場
東海大學畜產與生物學系
* 東海大學

東海大学実習農牧場は、教育研究の場であると同時に、地域社会に貢献する重要な施設です。新鮮な乳製品の提供を通じて、東海大学のブランドイメージを高める一翼を担っています。

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