東玉川

東京都世田谷区東玉川：歴史と自然が調和する住宅地

東玉川は、東京都世田谷区に位置する、落ち着いた雰囲気の住宅地です。一丁目と二丁目から構成され、玉川地域に属しています。この記事では、東玉川の地理的な特徴、歴史、地価、交通アクセス、公共施設、教育機関、寺社などを詳しく解説します。

地理

東玉川は世田谷区の南部に位置し、北は奥沢、その他三方は大田区の田園調布、雪谷大塚町、石川町に囲まれています。面積は約0.477平方キロメートルとコンパクトなエリアです。

都市計画法上の用途地域としては、奥沢・田園調布との境界付近を除き、大部分が第一種低層住居専用地域に指定されています。これにより、高い建物が建つことが制限され、良好な住環境が保たれています。

地価

東玉川の住宅地地価は、2024年1月1日の公示地価で、東玉川1-20-2の地点で64万7000円/m2となっています。世田谷区内でも比較的高い水準にあり、人気の高い住宅地であることが伺えます。

歴史

東玉川は、明治初期には荏原郡等々力村の飛び地であり、「諏訪分（すわぶん）」と呼ばれていました。この地には諏訪社という神社があり、その名が由来となっています。

1889年（明治22年）：新市町村制施行により、等々力村を含む8ヶ村が合併して玉川村が成立。「荏原郡玉川村大字等々力字諏訪分」となる。
1908年（明治41年）：神社合祀令により、諏訪社が等々力の熊野神社（現：玉川神社）に合祀される。
1926年（大正15年）：調布女学校（現：田園調布学園中等部・高等部）が創立。
1928年（昭和3年）：池上電気鉄道新奥沢線が開業。諏訪分駅、新奥沢駅が設置。
1929年（昭和4年）：東玉川神社が創建され、諏訪社が再興。
1932年（昭和7年）：等々力から分離し「東玉川町」が新設。田園調布に隣接することから、イメージアップを図り、旧玉川村の東に位置することに由来する。
1934年（昭和9年）：諏訪分の耕地整理事業が完了し、住宅地としての基盤が整う。
1935年（昭和10年）：新奥沢線が廃止。諏訪分駅、新奥沢駅が廃駅となる。
1967年（昭和42年）：住居表示が実施され、東玉川一丁目・二丁目が新設。

交通

東玉川には鉄道駅はありませんが、周辺の東急線各駅が利用可能です。

南部地域：池上線雪が谷大塚駅
北部地域：東横線・目黒線田園調布駅、目黒線奥沢駅、池上線石川台駅

かつては、目黒蒲田電鉄新奥沢線が東玉川を南北に走り、新奥沢駅と諏訪分駅が存在していました。

主要道路としては、町域の中央を南北に貫く自由通り、西側を走る環八通り、南部・東部に近接する中原街道などがあります。

公共施設・教育機関・寺社

公共施設：警視庁玉川警察署東玉川交番、世田谷区東玉川地区会館
教育機関：田園調布学園中等部・高等部、世田谷区立東玉川小学校
寺社：東玉川神社、浄行寺、天理教中赤分教会、天理教本田町分教会、金光教雪ケ谷教会、エホバの証人の王国会館

まとめ

東玉川は、世田谷区の閑静な住宅地であり、良好な住環境が保たれています。歴史的な背景を持ちながら、交通の便も良く、生活に必要な施設も揃っています。落ち着いた暮らしを求める方にとって、魅力的なエリアと言えるでしょう。

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