東組

東組について

東組（あずまぐみ）は、大阪府西成区に本部を持つ指定暴力団である。この組織は、創立以降ずっと独立した状態を貫き、他の大団体の傘下に入ることなく活動を続けてきた。そのため、少数精鋭の独立団体として知られており、「武闘派一門」や「喧嘩の東組」と呼ばれることもある。

概要

関西圏での暴力団活動が盛んである西成地区において、東組は独自の路線を貫いている。2011年には構成員が約180人、2014年には150人、2023年には約60人にまで減少したとされる。これほどまでに数が減った背景には、厳しい取り締まりや社会情勢の変化が影響していると思われる。とはいえ、東組は長い歴史を持ち、これまで多くの抗争を経てきた。

来歴

東組の創設者である東清は、浪花の侠客として名を馳せた池田大次郎率いる池田組に所属していた。その後、池田組が解散した1960年頃に、信貴久治の指導のもと西成地区で東組を設立した。当初の構成員は30人未満だったが、1973年には120人に増加。1993年に指定暴力団となり、東清が引退後は滝本博司がその跡を継承した。

現在の情勢

現在、東組は西成本部の酒梅組と肩を並べて活動を行っている。彼らの本部は大阪市西成区山王に位置し、活動範囲は主に大阪府内である。構成員の大多数は大阪出身であり、年々西成出身者は少なくなっている。東組は覚醒剤の密売を資金源としているという報告もある。2011年度の警察庁の調査によると、この組織の構成員数は約180人、他の報告では280人とされています。

抗争史

1973年頃から東組は他の暴力団との対立が激化し、特に山口組や酒梅組との抗争が顕著である。1973年にはミナミでの小さなトラブルをきっかけに、山口組系の山健組との銃撃戦が発生。これにより東組の名は広く知られることとなった。その後も、1982年や1987年には山口組の二次団体および系列組織との闘争が続き、多くの死傷者を出しながら抗争は繰り広げられた。

一方、酒梅組との抗争も1983年以降、激化していった。関西でも有力な酒梅組とは、短期間で40回以上の抗争事件が発生し、その結果として双方に死傷者が出るなど、メディアでも大きな注目を集めることになった。

幹部陣の構成

2011年および2012年の時期における東組の幹部は、次のように構成されていた。

• - 組長：滝本博司
• - 副組長：川口和秀
• - 若頭：田村順一
• - 本部長：赤松國廣
• - 相談役：渋谷正玄

また、東組の組下には数多くの系列組織が存在し、現場での活動を支援している。

結びに

東組はその独立的な立ち位置や少数精鋭の特性から、他の暴力団と一線を画す存在である。近年は構成員数が減少傾向にあるが、それでも強硬な姿勢を崩さず、さまざまな活動を行っている。今後もその動向が注目される組織であると言える。

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