東開町 (鹿児島市)

東開町（とうかいちょう）

鹿児島県鹿児島市の南部に位置する東開町は、臨海工業地帯の一角を担う町です。郵便番号は891-0115で、2020年4月1日時点の人口は101人、世帯数は75世帯となっています。

地理

東開町は、鹿児島市の南部、永田川の下流域から河口部に広がる地域に位置しています。北に宇宿、南に南栄、西に小松原と隣接しています。この地域は、鹿児島臨海工業地帯の三号用地として埋め立てられ、主に木材工業団地として利用されており、貯木場も設けられています。町の西端には鹿児島県道217号郡元鹿児島港線（産業道路の一部）が通っています。

町内には、南端部に鹿児島南警察署、中央部にはイオンモール鹿児島といった主要な施設が立地しています。

町名の由来

東開町という町名は、「市南部の東方に新しく開ける地であること」に由来しています。この名前は、地域の発展への期待を込めて名付けられたと考えられます。

歴史

東開町の歴史は、1965年（昭和40年）に東開町工業用地（91.8ヘクタール）が完成したことから始まります。同年7月1日には、谷山市の町として「東開町字東開」が設定されました。1969年（昭和44年）には東開町に鹿児島南警察署が設置され、翌1970年（昭和45年）にはその隣接地に東開庭球場が完成、1972年（昭和47年）に開催された第27回国民体育大会（太陽国体）の会場となりました。

1970年（昭和45年）12月には、鹿児島開発事業団によって鹿児島臨海工業地帯三号用地（木材工業団地用地）の埋め立て造成が開始され、1972年（昭和47年）に完工しました。この事業の総事業費は285,036万円、埋め立て面積は539,200平方メートルに及びました。同年には、鹿児島市の町として「東開町」が正式に設置されました。

1976年（昭和51年）には、鹿児島市中央卸売市場が城南町から移転し、業務を開始しました。これにより、東開町は産業の拠点としての役割をさらに強化しました。

町域の変遷

東開町は、埋め立てによる土地造成と、それに伴う町域の拡大を経て、現在の形に至っています。

人口

1995年以降の国勢調査による小地域集計では、人口は以下のように推移しています。

(具体的な人口の推移は、元のデータに表形式で記述されているため、ここでは割愛します。)

施設

公共施設

鹿児島県計量検定所
鹿児島県警察
鹿児島南警察署
機動隊
交通機動隊
武道場
鹿児島市中央卸売市場青果市場
東開広場
東開庭球場
郵便局
東開町簡易郵便局
イオンモール鹿児島内郵便局

商業施設

イオンモール鹿児島

小・中学校の学区

市立小・中学校に通う場合、学区は定められています。

交通

道路

一般県道
鹿児島県道217号郡元鹿児島港線

湾港

鹿児島港
中央港区木材港

脚注

参考文献

南日本新聞『鹿児島市史Ⅳ』 4巻、鹿児島市、1990年3月15日。
「角川日本地名大辞典」編纂委員会「角川日本地名大辞典 ４６ 鹿児島県」『角川日本地名大辞典』第46巻、角川書店、日本、1983年3月1日。
南日本新聞開発センター『鹿児島開発事業団史 二十八年のあゆみ』鹿児島開発事業団、1993年。

関連項目

* 東開町 (曖昧さ回避)

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