松井三雄

松井三雄

松井三雄（まつい みつお、1897年6月21日 - 1983年3月19日）は、日本の教育心理学者であり、体育心理学、スポーツ心理学、音楽教育の分野で多大な貢献をしました。山口県美祢郡出身。

学歴と職歴

1923年に東京帝国大学文学部心理学科を卒業後、体育研究所、東京文理科大学教授、東京大学教授を歴任しました。1961年に東京大学を定年退官し、名誉教授となりました。その後、日本大学教授、鶴川女子短期大学学長を務め、教育界に尽力しました。1983年に鶴川女子短期大学学長を退任。

日本学術会議会員としても活躍しました。

研究分野

松井三雄の研究は、体育心理学、スポーツ心理学に留まらず、音楽教育にも及びました。幅広い視点から教育における心理学的アプローチを探求し、多くの著書や論文を発表しました。

著書

『体育心理学』目黒書店 1930　体育の科学社 1952
『児童体育心理』同文書院 1931
『体育考査法』目黒書店 1948
『スポーツ心理学』同文書院 1959
『音楽科の系統的指導計画』明治図書出版 1960

共編著

『スポーツの心理』中村弘道共著　心理学叢書 教育研究会 1932
『体育測定法』水野忠文,江橋慎四郎共著 杏林書院[ほか], 1957
『小学校学習指導要領の展開 [第8] 音楽科編』梶野健二共著 明治図書出版 1959
『現代の生理と心理 第3 青年の生理と心理』笠松章共編 医歯薬出版 1960
『鑑賞の新しい指導』編著 明治図書出版 小学校音楽教育叢書 1962
* 『教育・体育・スポーツ』編著 杏林書院体育の科学社 1968

功績

松井三雄は、教育心理学、特に体育・スポーツ心理学の分野において、理論と実践の両面から多大な貢献を果たしました。その研究成果は、日本の体育・スポーツ教育の発展に大きく寄与しています。また、音楽教育に関する研究も、情操教育の重要性を示唆するものとして評価されています。

松井三雄の業績は、日本の教育心理学界における重要な足跡として、後世に語り継がれています。

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