松尾寅三

松尾 寅三について

松尾寅三（まつお とらぞう）は、1850年8月14日、山口県にて生を受けた日本の政治家である。旧姓は山尾であり、彼は平民の家に生まれ、後に松尾家の養子となり、家督を相続した。彼の政治活動は、地域社会や商業界での重要な役割を果たしたことから、時代を代表する人物として記憶されている。

経歴の詳細

若い頃の松尾は、普通学を修めた後、さまざまな地方自治体において役職を歴任した。戸長や山口県会議員、さらには赤間関区会議員の議長を務め、下関市の市議会議員としても活躍した。彼は市の徴兵参事員や所得税調査委員、破産管財人などの役職をも果たし、地域の発展に貢献した。

商業においても、彼はさまざまな役職を担っていた。紙屋の経営者であり、赤間関商業会議所の副会頭、そして会頭を務めたほか、馬関商業銀行の頭取や馬関電灯社長、馬関煙草取締役など、多くの経済組織の重要な役職に就いていた。これらの活動は、彼の商業界における影響力を示している。

政治活動

松尾は1902年に第7回衆議院議員総選挙に出馬し、立憲政友会から公認を得て当選を果たした。続く1903年の第8回衆議院議員総選挙では無所属で挑戦したが、その結果は芳しくなく落選となった。さらに1904年の第9回選挙では、惜しくも1票差で再び落選してしまう。

しかし、1908年の第10回衆議院議員総選挙では再び立憲政友会から立候補し、見事に当選を果たした。彼は衆議院議員を2期務め、政治の舞台で精力的に活動し続けた。なお、1912年の第11回衆議院議員総選挙には出馬しなかった。

個人の生活と家族

松尾の住所は下関岬之町にあり、生活の一部として地域に根ざしていた。また、彼の家族は松尾家で、養父の久七郎、妻のヒサ、そして長男の琢三が知られている。長男の琢三は1871年に生まれ、テルという妻がいる。松尾家は、地域社会において商業活動を通じて強い絆を築いている。

最期の年

松尾寅三は1914年3月3日にこの世を去り、生涯を終えた。彼の活動は、地域社会の発展に寄与し、日本の政治界および商業界の発展に大きな影響を与えた。彼の功績は今もなお、彼を知る人々の記憶に刻まれている。

参考文献

松尾寅三についての詳細な情報は、以下の出版物に収められています。人事興信所編の『人事興信録 第3版』や、衆議院・参議院編の『議会制度七十年史 第11』、日本国政調査会編の『衆議院名鑑 第1回・1890年～第34回・1976年総選挙』などがあります。

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