松尾将太郎

松尾 将太郎（まつお しょうたろう）は、1996年10月19日に福岡県で誕生した日本のラグビーユニオン選手である。現在、ジャパンラグビーリーグワンに所属するルリーロ福岡の一員として活動しており、主要なポジションはスタンドオフ（SO）を務める。グラウンド上でのニックネームは「しょうたろう」。身長170cm、体重83kgというアスリートとしての体格を持つ。

彼のラグビーとの出会いは早く、地元福岡で小学3年生の時に楕円球を追い始めた。幼い頃から培われた基礎と情熱は、その後のキャリアの礎となる。高校は、数々の全国タイトルを獲得しているラグビーの強豪、東福岡高校に進学。厳しい練習の中で実力を伸ばし、チームの中心選手として活躍するだけでなく、副将という重責も担った。リーダーシップと高いプレー精度を兼ね備えた彼は、高校卒業後の2015年にラグビー界の名門、明治大学に進学した。

大学時代もラグビーに打ち込み、紫紺のジャージに袖を通して数々の試合に出場。大学選手権などの主要大会でも活躍を見せた。また、将来を嘱望される若手選手として、U20日本代表にも選出された経験を持つ。これは、同世代における彼の卓越した才能と努力が認められた証であり、国際舞台を経験することでさらに成長を遂げた。2019年に明治大学を卒業後、彼はプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせるべく、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスに加入した。

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスでのプロ生活は、新たな挑戦の連続だった。トップリーグという最高峰の舞台でプレーするために、日々トレーニングに励んだ。そして、2020年2月15日に行われたジャパンラグビートップリーグ2020の第5節、宗像サニックスブルース戦において、途中出場ながらも記念すべき公式戦デビューを果たした。この一歩は、長年の努力が実を結んだ瞬間であり、プロ選手としての確固たる地位を築くための始まりとなった。

所属チームがNTTグループの組織再編に伴い、浦安D-Rocksへと移行することになった後も、松尾選手は引き続きチームの主力選手としてプレーを続けた。2022年7月には、新体制となった浦安D-Rocksの選手スコッドに正式に名を連ね、ジャパンラグビーリーグワンのディビジョン2を主戦場として経験を重ねた。スタンドオフとして、ゲームメイクや戦術遂行において重要な役割を担い、チームの勝利に貢献すべく奮闘した。

そして、2024年8月、松尾将太郎は自身が生まれ育った福岡県のラグビーチーム、ルリーロ福岡への加入を発表した。これは、彼にとってキャリアにおける新たな節目であり、故郷に錦を飾る機会とも言えるだろう。ルリーロ福岡はジャパンラグビーリーグワンのディビジョン3に所属しており、チームの更なる発展に向けて彼の経験とスキルが大いに期待されている。スタンドオフというポジションは、戦況を読み、的確な判断でチームを牽引する司令塔である。ルリーロ福岡での新たなスタートにおいて、彼の正確なキック、パス、そしてゲームコントロール能力が遺憾なく発揮されることで、チームの躍進に貢献していくことだろう。

これまでのラグビー人生において、小学3年生で楕円球を手に取った日から、東福岡高校での副将、明治大学での活躍とU20日本代表選出、そしてトップリーグ/リーグワンでの経験と、着実にその歩みを進めてきた松尾将太郎。故郷・福岡のチームで迎える新章での活躍に、多くのラグビーファンが期待を寄せている。

もう一度検索