松尾駅 (千葉県)

松尾駅について

松尾駅は、千葉県山武市松尾町五反田に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）総武本線の駅です。1898年（明治31年）に開業した歴史ある駅で、開業当初から使われている木造駅舎が特徴です。駅舎は瓦葺の平屋建てで、大きな入母屋屋根が印象的です。

歴史

総武本線のこの区間は1897年（明治30年）に開通しましたが、当初松尾駅は設置されませんでした。翌1898年（明治31年）2月25日に、総武鉄道の駅として開業しました。その後、1907年（明治40年）には国有化され、帝国鉄道庁の駅となりました。1909年（明治42年）に線路名称が制定され、総武本線の駅となっています。貨物取扱は1971年（昭和46年）に廃止され、1974年（昭和49年）には佐倉駅 - 銚子駅間が電化されました。国鉄分割民営化に伴い、1987年（昭和62年）からはJR東日本の駅となっています。2003年（平成15年）に業務委託駅となり、2009年（平成21年）にはICカード「Suica」が利用可能となり、東京近郊区間に組み込まれました。

駅構造

松尾駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。ホームは嵩上げされておらず、駅舎側の2番線ホームと反対側の1番線ホームは、跨線橋で結ばれています。1番線ホームには、締め切り可能な待合所が設置されています。線路はほぼ南西から北東に走り、駅舎はその北西側にあります。駅舎内部には、待合所のほか、有人改札・窓口、自動券売機1台、簡易Suica改札機などが設置されています。駅は、成田統括センター（成東駅）が管理し、JR東日本ステーションサービスが業務を受託しています。

駅舎側のホームが2番線で、反対側が1番線となっています。ホームは8両編成まで対応しています。

利用状況

2023年（令和5年）度の1日平均乗車人員は733人です。近年では、2010年度には1000人を超えていたものの、徐々に減少傾向にあります。

駅周辺

駅周辺は、旧松尾町の中心部で、現在は山武市の一部となっています。駅前にはロータリーが整備されており、タクシー乗り場があります。駅の北側には、山武市役所松尾支所（旧松尾町役場）があります。また、山武市立松尾小学校、山武市立松尾中学校、千葉県立松尾高等学校、山武市立松尾図書館、松尾郵便局などの公共施設や、セイミヤ松尾店、ツルハドラッグ松尾店などの商業施設も集中しています。

その他、松尾台工業団地、松尾城址、八田金刀比羅神社などのスポットも点在しています。

駅周辺を走る主要道路としては、国道126号、千葉県道22号千葉八街横芝線、千葉県道58号松尾蓮沼線、千葉県道62号成田松尾線、千葉県道111号松尾停車場線があります。

バス路線

駅南側のシャトルバスロータリーと、徒歩数分の松尾IT保健福祉センター前停留所から空港シャトルバスが利用できます。ただし、駅舎から南側への通路がないため、シャトルバスロータリーへは遠回りが必要です。

松尾駅からは、芝山ふれあいバス（芝山千代田駅行）、山武市基幹バス（さんぶの森元気館行、蓮沼海浜公園行）のほか、JR松尾駅南（芝山鉄道延伸連絡協議会）の空港シャトルバス（空港第2旅客ターミナル行、横芝屋形海岸行）が運行されています。

隣の駅

総武本線における松尾駅の隣の駅は、以下の通りです。

成東駅（銚子方面）
横芝駅（千葉方面）

松尾駅は、臨時快速「BOSO BICYCLE BASE」の停車駅でもあります。

その他

かつて、東京成芝電気鉄道という未成線が、この駅まで建設される計画がありました。

駅の詳しい情報は、JR東日本の公式サイトで確認できます。

駅の情報（松尾駅）：JR東日本

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