松平信志

松平信志（まつだいら のぶゆき）は、江戸時代後期に丹波国亀山藩の第5代藩主を務めた人物です。形原松平家15代当主であり、官位は従五位下・紀伊守に叙せられています。

生涯

天明5年（1785年）7月30日、信志は丹波亀山藩の分家に生まれた松平庸孝の長男として誕生しました。父・庸孝は大身旗本であり、本家とは異なる家格にありました。

享和2年（1802年）、第4代藩主であった松平信彰が若くして亡くなったため、その養子として迎えられ、家督を継承することとなりました。同年12月には従五位下・紀伊守に叙任されています。

しかし、信志自身も文化13年（1816年）4月15日（または4月18日）に32歳という若さでこの世を去りました。跡目は七男である松平信豪が継ぐこととなります。

系譜

信志の父は松平庸孝、母は朽木紀綱の娘です。養父となったのは、先代藩主の松平信彰でした。

正室は、白河藩主・松平定信の養女で、加藤泰候の娘を迎えています。

信志には、生母不明の子女がいました。

六男：松平信賢（1808年 - 1873年） - 松平信友の婿養子となる。
七男：松平信豪（1813年 - 1865年） - 信志の跡を継ぎ、亀山藩主となる。
女子：飛鳥井雅久室
女子：胤 - 浄信院、井伊直経正室

信志は、若くして藩主となり、短い期間ながらも藩政を担いました。夭折という結末ではありましたが、その後の家督相続にも影響を与えた人物として、歴史に名を残しています。

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