松平信書

松平信書 (まつだいら のぶふみ)

松平信書は、江戸時代後期に駿河国小島藩の第10代藩主を務めた人物です。滝脇松平家の17代当主にあたります。官位は従五位下・丹後守。

生涯

第7代藩主・松平信友の三男として生まれました（次男とする説もあります）。父・信友の隠居後に誕生しています。文久3年（1863年）、先代藩主であった松平信進の死去に伴い、その養嗣子として家督を継承しました。しかし、元治元年（1864年）6月27日に19歳という若さでこの世を去り、跡目は養嗣子である松平信敏が継ぐこととなりました。墓所は東京都台東区下谷にある英信寺です。

信書は、幕末という激動の時代に藩主を務めましたが、在任期間は非常に短く、その具体的な業績については多くが残されていません。しかし、小島藩主として、時代の変化に翻弄されながらも藩政を担った一人であったと考えられます。

系譜

実父: 松平信友
養父: 松平信進

養子・養女

養子: 滝脇信敏 - 越後村松藩主・内藤頼寧の九男
養女: 松平幸 - 滝脇信敏正室、松平信進の娘

信書の死後、養子の信敏が家督を継ぎ、小島藩を率いて明治維新を迎えることになります。養女の幸は、信敏の正室として、その後の滝脇松平家を支えました。

松平信書は、短命ではありましたが、幕末の小島藩において重要な役割を果たした人物の一人と言えるでしょう。

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