松平信道

松平信道は、江戸時代中期に丹波国亀山藩の第3代藩主を務めた人物です。形原松平家13代当主にあたり、官位は従五位下采女正、若狭守、紀伊守を歴任しました。

宝暦12年（1762年）に2代藩主・松平信直の長男として生まれ、安永7年（1778年）に従五位下・采女正に叙任されました。翌年には若狭守に遷任し、天明元年（1781年）に父の隠居により家督を継ぎました。この際、紀伊守に遷任しています。藩主就任の翌年には、桑田郡山本村に公儀筏役に関する朱印状を発行しました。

信道は幕命により禁裏や京都の警護を務め、天明8年（1788年）の天明の大火では自ら藩士を率いて消火活動に尽力しました。同年4月には奏者番と寺社奉行見習いを兼任し、6月には正式に寺社奉行に就任。寛政の改革においては、松平定信の側近として幕政に参与しました。藩政においては、寛政元年に「領中刑律89条」という法令を制定しています。

寛政3年（1791年）に30歳という若さで亡くなりました。跡は長男の信彰が継ぎました。

系譜

父：松平信直（1732-1786）
母：松平光雄の娘
正室：松平定静の娘
子女：
* 長男：松平信彰（1782-1802）

このように、松平信道は藩主としてだけでなく、幕政にも深く関与した人物でした。

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