松平忠次

松平忠次（まつだいら ただつぐ）

松平忠次は、戦国時代の武将であり、五井松平家の4代当主として知られています。

生涯

忠次は、3代当主・松平信長の子として生まれました。母は松平家広の娘です。

天文9年（1540年）6月6日、織田信秀の軍勢が三河に侵攻し安城を攻撃した際、忠次は城主・松平長家を救援するために入城し、織田軍の撃退に大きく貢献しました。その功績により、三河国伊田・羽根の両郷を恩賞として賜ったと伝えられています。また、天文14年（1545年）にも織田信秀の軍勢が来攻し、安城縄手の戦い（安城合戦）で再び武功を挙げました。

天文16年（1547年）9月28日、松平広忠が離反した一族の松平信孝（三木松平家）と渡河内において戦った際、忠次は先鋒を務めましたが、敵方の鳥居又次郎との戦いで討ち死にしました。享年27歳という若さでした。鳥居又次郎と忠次は親族（従父兄弟）であり、又次郎は忠次を討ち取った際、忠次が身につけていた青江の刀が父祖相伝のものであると知っていたため、五井松平家に送り返したという逸話が残っています。

忠次の葬地は、愛知県蒲郡市五井の長泉寺にあります。

系譜

『寛政重修諸家譜』によれば、忠次には弟の信次（長左衛門）がおり、男子が2人いました。

松平景忠（弥九郎、太郎左衛門）
松平正幸（新兵衛）

長男の景忠は幼少で家督を継いだため、弟の信次が松平広忠の命を受けて後見人となりました。信次の子孫は鵜殿姓を称して家臣となっています。
二男の正幸も家臣となり、その子孫は鵜殿姓を称しました。

参考文献

『寛政重修諸家譜』巻第二十七
『寛政重修諸家譜 第一輯』（国民図書、1922年）　国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

* デジタル版 日本人名大辞典+Plus『松平忠次(1)』 - コトバンク

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