松平重吉

松平重吉（まつだいら しげよし）

松平重吉は、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将であり、能見松平家の3代目当主です。父は能見松平家2代目当主である松平重親で、二郎右衛門と通称されていました。

生涯

永禄元年（1558年）、主君である今川氏に背いた鈴木重辰が籠る寺部城攻めの際、松平元信（後の徳川家康）に従い、その武勇を発揮しました。この戦いで重吉は大きな功績を立て、その名を轟かせました。

その後、三河一向一揆が勃発すると、重吉は酒井忠尚の居城である上野城を攻め、再び戦功を挙げました。この戦いでもその武勇は際立ち、武将としての地位を確立しました。

さらに、徳川家康の嫡男である信康が武節・足助城攻めで初陣を飾った際には、重吉は信康に鎧を着せる具足親を務めました。これは、重吉が家康から厚い信頼を得ていた証と言えるでしょう。

天正8年（1580年）、松平重吉は82歳でこの世を去りました。激動の時代を生き抜き、数々の戦でその武勇を誇った生涯でした。

系譜

父：松平重親
母：不詳
妻：松平親長娘
子:
四男：松平重勝
生母不明の子女
男子：松平重利
女子：松平氏 - 石川康正正室、徳川家康側室、松平康親継室
女子：倉橋政範正室
男子：松平重茂
* 男子：松平十平

脚注

松平重吉は、戦国時代から安土桃山時代という激動の時代を生き抜き、能見松平家を支えた重要な人物の一人です。その武勇と功績は後世に語り継がれています。

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