松本三郎

松本三郎（まつもと さぶろう）

プロフィール

松本三郎は、1931年10月4日に生まれ、2009年3月5日に逝去した日本の国際[[政治学]]者です。慶應義塾大学の名誉教授であり、法学博士の学位を有していました。専門分野は、中国外交、アジア国際[[政治学]]、東南アジア学と多岐にわたり、これらの分野で多くの研究業績を残しました。

生い立ちと学歴

松本三郎は、大日本帝国時代の台北州で生まれ、幼少期を広東や東京で過ごしました。1945年の東京大空襲を機に愛媛県宇和島市へ疎開し、宇和島東高等学校を卒業後、東京大学理科II類に入学しました。1954年に東京大学教養学部教養学科国際関係論科を卒業後、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻修士課程に進学し、英修道に師事しました。1963年には同博士課程を修了し、1975年には学位論文『中国の東南アジアに対する政策』で法学博士号を取得しました。

研究者としてのキャリア

1965年に慶應義塾大学法学部専任講師として教鞭を執り始め、その後、助教授、教授へと昇進しました。1993年に慶應義塾大学を退職し、防衛大学校教授に就任、第6代防衛大学校校長（1993年-2000年）を務めました。1997年には慶應義塾大学名誉教授の称号を受け、2000年に防衛大学校を退官しました。研究者として、長年にわたり教育と研究に尽力しました。

受賞と役職

2002年には、その功績が認められ、勲二等瑞宝章を受章しました。また、学会活動にも積極的に参加し、アジア政経学会理事長（1985年-1987年）、日本国際[[政治学]]会理事長（1970年-1996年）、日本安全保障・危機管理学会会長（2006年-2009年）など、数々の要職を歴任しました。

著書

松本三郎は、数多くの著書を執筆し、国際[[政治学]]の発展に貢献しました。主な著書として、以下が挙げられます。

単著
『中国外交と東南アジア』（慶應義塾大学法学研究会、1971年）
共編著
（福永安祥）『東南アジアの展望』（勁草書房、1980年／新版、1986年）
（大畠英樹・中原喜一郎）『テキストブック国際政治』（有斐閣、1981年／新版、1990年）
（川本邦衛）『東南アジアにおける中国のイメージと影響力』（大修館書店、1991年）
（川本邦衛）『ベトナムと北朝鮮――岐路に立つ二つの国』（大修館書店、1995年）

まとめ

松本三郎は、国際[[政治学]]、特に中国外交、アジア国際政治、東南アジア研究の分野で多大な貢献をした学者であり、教育者でした。その研究業績と学会活動は、日本の国際政治研究の発展に大きく寄与しました。

外部リンク

日本安全保障・危機管理学会

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