松本恭幸

松本 恭幸（まつもと やすゆき）

松本恭幸は、1961年生まれの日本のメディア・プロデューサーであり、現在は摂南大学の准教授として活動しています。彼の経歴は多岐にわたり、さまざまな役割を通じてメディアやコンテンツの発展に寄与してきました。

経歴の概要

松本氏は1987年に上智大学文学部史学科を卒業し、その後1990年には早稲田大学大学院経済学研究科の修士課程を修了しました。卒業後は出版編集者やシンクタンクの研究員としてキャリアをスタートし、多様な職務を経験しました。1997年には大日本印刷に入社し、インターネット関連の新規事業の開発や、コンテンツ企画のプロデューサー及びディレクターとして活躍しました。特に2001年には、NTT-Xでブロードバンドサイトの立ち上げを手掛けたことは評価されています。

その後、2002年にはフリーのメディア・プロデューサーとして独立し、多摩美術大学で情報デザイン学科の非常勤講師を務めました。2003年からは武蔵大学社会学部に専任講師として迎えられ、その後准教授、教授へと昇進しましたが、2023年には摂南大学に転職して現代社会学部で准教授として新たなスタートを切りました。

メディア活動

松本氏は月刊『マスコミ市民』で「市民メディア訪問」や「地域メディア訪問」という長期連載を通じて、地域紙やケーブルテレビ、コミュニティ放送、地方出版社、図書館など幅広いメディアに関する洞察を共有しています。彼の文筆活動は、地域メディアの重要性やその挑戦についての理解を深めるための貴重な材料となっており、多くの読者に支持されています。

主な著書

松本氏の著作は多岐にわたります。単著としては、以下の書籍があります。

• - 『市民メディアの挑戦』（リベルタ出版、2009年）
• - 『コミュニティメディアの新展開 東日本大震災で果たした役割をめぐって』（学文社、2016年）
• - 『地方メディアの挑戦 これから地方紙、地方出版・書店、地方図書館はどう変わるのか』（風媒社、2023年）

また、共著としては、令和のローカルメディアに関する課題を扱った『令和のローカルメディア 防災・関係人口拡大に向けた課題』（あけび書房、2021年）、編著の書籍には、メディアプロデュースや地域づくりに関するタイトルが含まれています。特に、

• - 『メディアプロデュースの世界』(叢書現代の社会学とメディア研究 第6巻)（北樹出版、2013年）
• - 『地域でつくる・地域をつくる メディアとアーカイブ』（大月書店、2022年）
• - 『市民が育む持続可能な地域づくり』（同時代社、2023年）

これらの著作を通じて、彼は地域メディアの発展や市民参加の重要性を広めることに力を注いでおり、学術的な視点からもその成果を示しています。彼の活動は、地域社会に信頼されるメディアの在り方を考える新たな視点を与えており、日本のメディア環境の発展に寄与し続けています。

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