松本正之

松本正之

概要

松本正之（まつもと まさゆき、1944年4月14日 - ）は、日本の著名な経営者であり、東海旅客鉄道（JR東海）の特別顧問を務めています。彼は、JR東海で代表取締役社長や副会長を歴任し、その後、第20代日本放送協会（NHK）会長に就任しました。

生い立ちと学歴

三重県伊勢市で生まれた松本氏は、三重県立伊勢高等学校を経て、名古屋大学法学部を卒業しました。

国鉄、JR東海でのキャリア

1967年4月、松本氏は日本国有鉄道（国鉄）に入社しました。1987年4月の国鉄分割民営化に伴い、新幹線総局に在籍していたことからJR東海に配属され、新幹線運行本部総務部長に就任。その後、人事部長、取締役・秘書室長、常務取締役、専務取締役といった要職を歴任しました。2000年6月には代表取締役副社長に、2004年7月には代表取締役社長に就任しました。2010年4月には、新設された代表取締役副会長に就任しています。

NHK会長としてのキャリア

2011年1月15日、NHK経営委員会は、福地茂雄の後任として松本氏を会長に指名しました。同年1月25日に正式に就任。経営委員会は、松本氏の選任理由として、「国鉄改革とその後の経営を通じてNHK改革に必要な能力を備えている」点を挙げました。前任の福地氏と同様、規定によりJR東海副会長職をはじめとする兼務が禁止されていたため、全ての職を辞任しました。JR東海の要職経験者がNHKの経営層に就任するのは、元社長の須田寛氏がNHK経営委員会委員長に就任して以来のことでした。

2013年12月5日、「任期3年を全うした」として、再任をせずに退任することを表明しました。その後、2014年4月1日にJR東海の特別顧問として復帰しています。

人物

名古屋大学在学中は、陸上競技部に所属し、十種競技の選手として活躍していました。そのため、陸上競技関連の組織で役員を歴任しています。2006年4月からNHK会長に就任するまでは東海学生陸上競技連盟会長を務め、2015年からは日本陸上競技連盟評議員、2016年からは日本学生陸上競技連合顧問となり、翌2017年には同連合会長に就任しました。

松本氏は、JR東海社長としては初となる地元・東海地方、そして名古屋大学の出身者であり、NHK会長としても、史上初かつ2023年時点では唯一の名古屋大学出身者です。

まとめ

松本正之氏は、国鉄からJR東海、そしてNHKへと、日本の重要な組織で経営の中枢を担ってきた人物です。その幅広い経験と実績は、日本の社会に大きな影響を与え続けています。

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