松本高明

松本 高明

東京都荒川区出身。1984年4月12日生まれ。かつてプロ野球選手として内野手として活躍し、現在は広島東洋カープの広報担当を務めています。

経歴

プロ入り前

帝京高等学校では、3年次の夏に迎えた東東京大会でチーム最高となる打率5割9分1厘を記録するなど、打撃面でチームを牽引しました。特に、一度でも出塁した最初の打席では、必ずその後にホームへ生還し、先制点を奪うという勝負強さを見せています。

夏の甲子園大会では、1番打者としてチームのベスト4進出に貢献。5試合に出場し、4つの盗塁を決めるなど、その俊足ぶりを発揮しました。また、この大会では1試合で5度塁上に残ったものの、一度もホームに帰ることができなかったという珍しい記録も持っています。これは、2安打、2つの四球を選び、さらには3つの盗塁を成功させながらも生還できなかったというもので、個人最多残塁の大会タイ記録として残っています。

高校卒業後の2002年、同期の吉田圭選手とともに、同年のドラフト会議で5巡目の指名を受け、広島東洋カープへの入団が決まりました。

広島時代

プロ入り後、入団3年目となる2005年に初めて一軍の舞台に昇格を果たしました。2006年には、セ・パ交流戦において4割に近い高打率をマークし、打撃での存在感を示します。2007年のシーズン序盤には、遊撃手としてスタメンで出場する機会が増えましたが、シーズン後半には腰の故障に見舞われ、戦列を離れることとなりました。

2008年には、二軍のウエスタン・リーグで盗塁王のタイトルを獲得するなど、ファームではその俊足が高く評価されました。しかし、一軍ではわずか3試合の出場にとどまり、残念ながら安打を放つことはできませんでした。この年のオフには入籍しています。翌2009年も、ウエスタン・リーグで2年連続となる盗塁王に輝き、二軍では機動力の中心選手として活躍しました。

その後も一軍定着を目指しましたが、2014年10月28日、球団から戦力外通告を受けることになります。プロ選手としての現役生活に終止符を打ちましたが、球団からは二軍マネージャーとしてチームに残ることを打診され、これを受諾しました。同年12月2日付けで自由契約選手として公示されています。

引退後

選手を引退してからは、広島東洋カープの二軍マネージャーとして、選手たちをサポートする立場に回りました。そして、2017年1月22日には、自身が担当していた広島FMのラジオ番組「MONDAY CARP STUDIO “M”」の中で、二軍マネージャーから一軍の広報担当に異動したことを発表。現在は、チームの情報を発信する重要な役割を担っています。

選手としての特徴・人物

現役時代は、走力、打撃力、守備力をバランス良く兼ね備えた、いわゆる「走攻守」が揃った選手として評価されていました。一塁以外の内野（二塁、三塁、遊撃）を全て守ることができ、さらには外野もこなすことができる高いユーティリティー性が持ち味でした。

チーム内での愛称は、「チビ松」や「コ松」といった可愛らしい呼び名でした。これは、体格の大きな同姓の先輩選手、松本奉文氏が「デカ松」と呼ばれていたことに対し、その対照的な体型から生まれた愛称が定着したものです。

詳細情報

背番号

• - 45 （2003年 - 2014年）

初記録

• - 初出場：2005年7月2日、対読売ジャイアンツ8回戦（東京ドーム） 8回表に松本奉文の代走として出場
• - 初先発出場：2005年7月3日、対読売ジャイアンツ9回戦（東京ドーム） 「1番・遊撃手」として先発出場
• - 初打席：同上、1回表に巨人投手・桑田真澄から遊邪飛
• - 初打点：同上、2回表に桑田真澄から押し出し四球
• - 初安打：同上、6回表に巨人投手・前田幸長から左前安打
• - 初盗塁：2005年7月15日、対阪神タイガース9回戦（阪神甲子園球場） 9回表に二盗（投手：桟原将司、捕手：矢野輝弘）

関連項目

• - 東京都出身の人物一覧
• - 広島東洋カープの選手一覧
• - 高市俊 - 帝京高校時代のチームメイト

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