松森 (青森市)

青森市松森地区の詳細解説

青森市松森は、青森中心市街地の東部に位置する地域で、一丁目から三丁目、そして大字松森から構成されています。この記事では、主に松森一丁目から三丁目に焦点を当て、その地理、歴史、交通、そして地域内の施設について詳しく解説します。

地理

松森地区は、青森市の中心市街地の東に位置し、北は花園、東は佃・中佃・南佃、南は古館、西は駒込川を挟んで筒井・桜川、堤川を挟んで松原と隣接しています。また、青い森鉄道東青森駅の北側には、大字松森字佃がわずかに残っており、西から北にかけて南佃、東は田屋敷（字増田）、南は古館と接しています。

藤田組通り（東青森駅通り）と駒込川に挟まれた南北に細長い地形が特徴で、北部に位置する一丁目には、青森放送と青森テレビの2つの放送局が立地しています。松森二丁目と三丁目の境界線が松桜橋の大通りを避けているのは、当時はまだ道路が整備されていなかったためです。

地区内はほぼ全域が住宅地ですが、主要道路沿いには商店なども点在しています。なお、かつて青森市内に存在した「松森町」は、現在の堤町一丁目と青柳二丁目の一部であり、本記事で解説する松森地区とは別の場所です。

地区内には以下の河川が流れています。

堤川 - 駒込川と合流し、北部（一丁目）の西側を北へ流れます。
駒込川 - 堤川の支流で、松森地区の西側を北へ流れます。

歴史

松森地区の集落としての始まりは17世紀後半、この地での新田開発に遡ります。当時は津軽郡田舎庄に属し、元々は古い館跡があったことから「古館村」と呼ばれていましたが、後に松森村と改称されました。小字には、福田と佃があり、福田は主に駒込川に近い西部に、佃は東部に位置していました。

もともとは農村でしたが、昭和30年代から宅地化が進み、現在では松森の南部にわずかな畑が残るのみとなっています。

1889年（明治22年） - 東津軽郡造道村に属する。（1927年〈昭和2年〉、造道村は浜館村と改称。）
1955年（昭和30年） - 浜館村の青森市への合併に伴い、松森は青森市の大字となります。
1987年（昭和62年） - 佃・福田地区で住居表示が実施され、大字松森の一部が周辺地区の一部を取り込んで、松森・佃となりました。
松森一・二丁目 - 松森字福田、松森字佃の一部
松森三丁目 - 松森字福田、松森字佃、古館字安田、筒井字桜川の各一部
佃一丁目 - 造道字浪打、松森字佃の各一部
佃二丁目 - 松森字佃の一部
佃三丁目 - 松森字佃、小柳字刈田の各一部
1989年（平成元年） - 佃地区で住居表示が実施され、大字松森の一部が、周辺地区の一部も取り込んで中佃、あるいは南佃となりました。
中佃一丁目 - 松森字佃の一部
中佃二丁目 - 松森字佃、田屋敷字増田、小柳字刈田の各一部
中佃三丁目 - 松森字佃、小柳字刈田、浜館字見取の各一部
南佃一丁目 - 松森字佃、古館字安田、田屋敷字増田の各一部
南佃二丁目 - 松森字佃、田屋敷字増田、浜館字見取、浜館字間瀬の各一部

交通

松森地区には、以下の橋梁が架かっています。

自転車橋 - 八甲橋の隣に架かり、十和田湖へ向かう自転車道が通ります。
八甲橋 - 松森一丁目から桜川一丁目へ架かる橋です。
福田橋 - 奥野松森線が通り、松森一・二丁目と桜川を結びます。
晴雄橋 - 松森一丁目から桜川四丁目へ架かる橋で、かつて歩兵第5連隊が練兵場へ向かうために使用した道路上にあります。
松桜橋 - 八重田蜆貝線が通り、松森三丁目と桜川六丁目を結びます。
南桜川橋 - 松森三丁目と桜川九丁目の南桜川団地を結びます。

主要な道路は以下の通りです。

都市計画道路3･4･4 奥野松森線 - 松森一丁目と同二丁目の間を通り、沿道には青森放送本社や商店が点在します。
都市計画道路3･3･5 漁港大通り幸畑線 - 通称「東青森駅通り（藤田組通り）」と呼ばれ、地域の東端を南北に走り、青森市営バスの戸山団地線（浜館経由）が通過します。
都市計画道路 3・4・3八重田蜆貝線 - 松森三丁目を東西に貫き、青森市営バス小柳線（南佃・桜川経由）が運行しています。

施設

松森地区には、以下の施設があります。

青森市中央市民センター松森分館
青森テレビ
青森放送
松森幼稚園
福田保育園
郵政福田官舎
晃明寺
松尾神社

関連項目

青森市地区一覧

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