松橋町

松橋町は、かつて熊本県の中央部に位置していた町です。2005年1月15日に、宇土郡の三角町、不知火町、下益城郡の小川町、豊野町と合併し、宇城市の一部となりました。自治体としての松橋町は消滅しましたが、その地域は現在「宇城市松橋町」としてその名をとどめています。

歴史

松橋町の歴史は、1889年4月1日の町村制施行に始まり、松橋村が町制を施行したことに端を発します。1954年12月1日には、松橋町、当尾村、豊福村、豊川村が合併し、新たな松橋町が誕生しました。その後、1990年3月1日に豊野村との境界変更を経て、2005年の合併に至りました。この合併により、松橋町は宇城市の一部となり、新たな歴史を歩み始めています。

経済

松橋町の経済は、農業が基幹産業でした。豊かな自然に恵まれ、特にレンコンは特産品として知られています。また、水産業も地域経済の一翼を担っていました。

地域

松橋町には、複数の教育機関がありました。中学校としては、松橋中学校、下益城西部中学校（1971年に豊川中学校と統合）、豊川中学校（1971年に下益城西部中学校と統合）がありました。小学校としては、松橋小学校、当尾小学校、豊川小学校、豊福小学校が地域の子どもたちの教育を支えていました。

また、国の機関として熊本労働局松橋公共職業安定所、県の機関として宇城地域振興局、こども総合療育センター、松橋警察署が置かれていました。

交通

鉄道については、町内には駅がありませんでしたが、隣接する不知火町に鹿児島本線の松橋駅がありました。道路網としては、九州自動車道の松橋インターチェンジが設けられ、国道3号と国道266号が町を縦横に走っていました。

名所・旧跡・観光スポット

松橋町には、歴史と文化を感じさせる名所や旧跡が数多く存在しました。豊福阿蘇神社、松橋神社、大野神社、曲野神社、寄田神社（高群逸枝 - 望郷子守歌の碑）、郷土資料館（曲野）、アドベンチャーパーク（曲野）、大道夫婦塚公園（曲野）、女夫塚古墳（曲野）、トーナンレークカントリークラブ（松山）、岡岳山（松山）、松橋大塚古墳などが、訪れる人々に歴史と自然の魅力を伝えていました。

出身著名人

松橋町は、多くの著名人を輩出してきた地としても知られています。鎌倉幕府御家人の竹崎季長、医師・教育者・社会事業家の福田令寿、武道家の吉澤一喜、詩人・民俗学者の高群逸枝、農業研究者・教育者の松田喜一、日本カーバイド工業創立者の奥村政雄、鹿児島大学学長の福田得志、陸軍少将で元松橋町長の中山寧人、画家の塔本シスコ、工業デザイナーの秋岡芳夫、野球選手の江藤慎一、元柔道選手の秋本勝則、プロサッカー選手の落合正幸、サッカー指導者の平岡和徳、柔道選手の秋本啓之、柔道選手の緒方亜香里、元陸上競技選手の川上優子、タレントの中上真亜子など、各界で活躍する人々を数多く輩出しています。

まとめ

松橋町は、その豊かな自然と歴史、そして多くの著名人を輩出した町として、今もなお人々の記憶に残っています。宇城市の一部となった現在も、その歴史と文化は受け継がれ、地域の人々に愛され続けています。

もう一度検索