松隈秀雄

松隈 秀雄 (まつくま ひでお) の生涯と業績

松隈秀雄は1896年6月10日に神奈川県で生まれ、日本の大蔵官僚として長いキャリアを持ちながら多くの重要な役割を担いました。彼は1921年、東京帝国大学法学部法律学科を卒業後、即座に大蔵省に入省しました。

学歴とキャリアの始まり

松隈は、旧制第一高等学校を卒業。続いて東京帝国大学に進学し、英法を学びました。彼は1920年に高等試験行政科に合格し、翌年には大蔵省に入省します。初めは参事官付として働き、順調に昇進し、主税局国税課長や大臣官房文書課長などの職を歴任しました。

重要なポスト

1940年には銀行局長に就任し、その後同年12月に主税局長に昇進します。1944年には谷口恒二の後任として大蔵次官に就任。戦後まもなく、大蔵次官の座を田中豊に譲り、勇退します。1945年以降は、東洋拓殖副総裁に就任し、同社の閉鎖までその職務を全うしました。

公職追放とその後の活動

1946年に公職追放にされるものの、1951年にはその措置が解除されます。彼はその後、日本専売公社の総裁、日本国民生活研究所の会長などを歴任し、また日本蒸留酒酒造組合会長や全国合成清酒酒造組合会長などを務めました。

出版物と栄典

松隈は1967年に『税務読本』を出版しており、税務に関する知見を広く一般に伝えました。また、1940年には紀元二千六百年祝典記念章を受章しています。

影響と評価

彼の業績は日本の官僚制度や税制において今も評価されています。松隈のキャリアを通じて、奉仕の精神と専門性を重んじる姿勢が現れています。多くの役職を通じて公共のために尽力し、その影響は現代においても感じられています。

参考文献

• - 『大蔵省人名録：明治・大正・昭和』大蔵財務協会、1973年
• - 『日本官僚制総合事典』東京大学出版会、2001年

松隈秀雄は1989年に亡くなりましたが、彼の業績は今もなお日本の経済や税制の発展に寄与し続けています。

もう一度検索