林信光

林信光（はやし のぶみつ）

プロフィール

林信光氏は、1957年5月11日生まれの日本の元財務官僚です。第45代国税庁長官を務めました。京都府出身で、洛星高等学校を経て、1980年に東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省しました。

キャリア

1982年、国際通貨基金（IMF）に派遣された後、1985年7月に浜田税務署長に就任。その後、国税庁長官官房総務課国際業務室課長補佐、大臣官房秘書課長補佐（財務官室担当）などを歴任しました。1990年代には、主計局で法規課長補佐、主計官補佐（経済協力第二係、郵政係）を担当し、国際金融局国際機構課長補佐（総括・企画担当）も務めました。

1995年には大臣官房文書課長補佐兼大臣官房文書課法令審査室長に就任し、その後、大臣官房企画官兼大臣官房文書課を経て、1997年7月17日に山形県総務部長に就任。2000年7月には主計局共済課長に就任しました。

2001年1月6日、財務省大臣官房付となり、2003年7月には主計局主計官（公共事業総括担当）に就任。2005年7月には大臣官房参事官（大臣官房担当）となりました。この異動は、高額の予算を扱う花形ポストである公共事業総括担当主計官からのもので、一般的に大臣官房担当の参事官は待機ポストとされる中、林氏には政策金融改革問題に対する財務省の基本戦略構築という重要な役割が託されました。

2006年7月28日には大臣官房総合政策課長、2007年7月10日には大臣官房文書課長に就任。同年9月26日には福田康夫内閣総理大臣秘書官（事務担当）を務めました。2008年9月24日には大臣官房参事官（副財務官、大臣官房担当）に再任し、2010年7月30日には国際復興開発銀行理事に就任しました。

2012年8月17日には財務総合政策研究所長に就任し、2013年3月29日には理財局長（6月28日まで財務総研所長兼務）となりました。2014年7月4日には国税庁長官に就任しましたが、2015年7月7日に退官しました。

退官後の2016年6月には国際協力銀行代表取締役専務取締役、2018年6月には国際協力銀行代表取締役副総裁を経て、2022年5月には国際協力銀行代表取締役総裁に就任しました。

同期入省

林氏と同期入省には、以下のような人物がいます。

高橋洋一（嘉悦大学教授、内閣官房参与）
岸本周平（経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官）
後藤茂之（厚生労働大臣、法務副大臣）
寺田稔（総務副大臣、内閣府副大臣）
枝廣直幹（福山市長）
佐藤慎一（財務事務次官）
稲垣光隆（公益財団法人金融情報システムセンター理事長）
山崎達雄（財務官）
森信親（金融庁長官）
西村善嗣（東京国税局長）

著作

林信光編著として以下の著作があります。

『図説 日本の財政（平成19年度版）』東洋経済新報社、2007年

関連項目

林氏に関連する項目として、以下の問題があります。

森友学園問題


林氏は、財務官僚として長年、日本の財政運営に携わり、その後も国際協力銀行のトップとして活躍しています。その豊富な経験と知識は、日本の経済発展に大きく貢献していると言えるでしょう。

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