林玄悦門入

林玄悦門入（はやし げんえつもんにゅう）

林玄悦門入（1678年 - 1719年）は、江戸時代の囲碁棋士であり、家元林家の三世としてその名を刻んでいます。二世林門入の長男として生まれ、幼名は長太郎と称しました。

生涯

8歳の時、父である二世林門入が病に倒れ亡くなります。しかし、父は生前に長太郎に林家を継がせる意思を本因坊道策に託していました。道策は、長太郎が12歳になった際に三世林門入として家督を相続させます。その後、道策の門下生として囲碁の指導を受け、18歳で初段となり、御城碁に初出仕を果たしました。

道策の死後、その遺命により井上道節因碩が玄悦門入を指導しますが、生来の病弱が影響し、思うように棋力は向上しませんでした。そのため、井上道節因碩は他家と協議の上、道策の門人であった片岡因的を養子として迎え、林因竹と名乗らせ跡目としました。

玄悦門入は、御城碁において1695年（元禄8年）から1704年（宝永元年）までの間に7局を勤めました。1707年（宝永4年）には玄悦と改名し、隠居。林因竹に四世林門入として家督を継がせました。隠居後も囲碁の研鑽を続け、五段まで昇段しましたが、42歳という若さでこの世を去りました。法名は幽譽玄悦居士。浅草誓願寺快楽院に葬られています。

御城碁戦績

1695年（元禄8年）三子5目勝 井上道節因碩
1696年（元禄9年）三子6目勝 安井知哲
1699年（元禄12年）二子ジゴ 安井仙角
1700年（元禄13年）二子1目負 安井仙角
1702年（元禄15年）白番7目負 本因坊道知
1703年（元禄16年）先番4目負 井上因節
1704年（宝永元年）先番2目負 本因坊道知

参考文献

安藤如意、渡辺英夫『坐隠談叢』新樹社 1955年

外部リンク

* 木石庵「林玄悦」

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