林虎

林虎（りん こ）: 中華民国の革命軍人

林虎は中華民国時代に活躍した軍人であり、彼の生涯はその時代の歴史に深く刻まれています。彼は漢族の父とチワン族（壮族）の母のもとに生まれ、教育を受けるために江西省に移り住むこととなりました。15歳で江西武備学堂に入学し、一時期は李烈鈞や李思広と同級生として学びましたが、学校での喧嘩が原因で卒業前に退学を余儀なくされます。

初期のキャリア

その後、林虎は李思広の知人で、江西常備中軍の指揮官である郭人漳の元で働くこととなります。1905年、郭の広西省転任に伴い林虎もこれに従い、1867年には黃興が桂林で設立した中国同盟会の支部に参加。辛亥革命では、南京にて陸軍部警衛混成団団長に任ぜられ、革命派の軍に参加しました。

反袁世凱の戦い

民国元年（1912年）には江西の都督李烈鈞の下に転任し、江西陸軍第1師の旅長に任命されました。翌年には李烈鈞が袁世凱を打倒するための二次革命に参加し、林虎も右翼総司令として従軍。しかし緒戦で善戦したものの、最終的には北京政府軍に敗れ、林虎は日本に亡命します。

亡命の際、林虎は東京で孫文と会い、中華革命党にも参加。さらに法政学校を創立し、亡命した革命派士官の受け入れの場とするなど、活動の幅を広げていきました。その後、シンガポールへ向かい反袁世凱活動を展開します。

反孫文活動

1916年には両広護国軍都司令部に加盟し、護国軍第6軍の軍長に任命され、広東将軍竜済光の討伐に貢献。その後も数々の戦闘に関与し、1918年には肇羅陽鎮守使に任命されるまで昇進しました。しかし、1920年には孫文を支持する陳炯明軍により旧広西派（旧桂系）が敗北し、林虎は下野。以降も反孫文の活動を続けました。

政界での活動と晩年

林虎は反孫文の姿勢を崩さず、1922年には陳炯明を支援しながら北京政府との連携にも力を入れ、1924年には広西督弁に任命されます。しかし1925年、国民党の攻撃を受けて再び下野しました。その後、時折部下であった李宗仁と連絡を取りながらも、政界への復帰は果たせませんでした。

晩年には国民参政会の参政員や立法院の立法委員に選ばれて活躍を続けました。中華人民共和国成立後も広西に居続け、政治活動を行いながらその後の人生を静かに過ごしました。1960年2月8日に南寧で亡くなり、享年74歳という生涯を閉じました。

彼の生涯は、数々の政局が渦巻く中での堅恐るべき変化を経たものであり、時代と共に変わり続けた中国の歴史に強く結びついています。

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