柏座

柏座（かしわざ）

柏座は、埼玉県上尾市に位置する町名です。現行行政地名としては柏座一丁目から四丁目までが存在し、住居表示が実施されています。上尾市の中央部に位置し、市の統計では上尾地区に分類されています。

地理

柏座は、埼玉県の中央地域（県央地域）に位置し、上尾市中央部の町域の東部は大宮台地上、西部は鴨川左岸沿いの低地に広がっています。

町域は、東側を上町や宮本町、南側を谷津や富士見、西側を今泉、北側を弁財や春日と接しています。また、北部では緑丘、東部では仲町ともわずかに接しています。

高崎線が町域の東部を南北に走り、南部および南端を東西に上尾平方線（市民体育館通り）が通っています。町域の西側は今泉との境をなす鴨川が流れ、富士見橋が架けられています。

全域が市街化区域に指定されており、主に第一種住居地域や第二種住居地域（四丁目は主に第一種低層住居専用地域）となっています。上尾駅前付近は商業地域、上尾平方線沿線は近隣商業地域として指定されていますが、全体としては住宅地が広がっています。

地内には柏座遺跡や柏座三丁目遺跡があり、住居跡やピットなどの遺構、土器片や石器などの遺物が発掘されています。

歴史

柏座は、江戸時代には武蔵国足立郡大谷領に属する柏座村でした。村内には中世期の屋敷である曽我殿屋敷が存在していたと伝えられています。

1868年（慶応4年）の戊辰戦争後、大宮県を経て浦和県、そして1871年（明治4年）に埼玉県に編入されました。

1889年（明治22年）の町村制施行により、柏座村は上尾町の一部となり、上尾町の大字柏座となりました。その後、1958年（昭和33年）に上尾町が市制を施行し、上尾市の大字柏座となりました。

1966年（昭和41年）から住居表示が実施され、柏座一丁目から四丁目が成立しました。

交通

地区内の東部から北部にかけてJR東日本高崎線が通り、上尾駅が設置されています。上尾駅は地区住民にとって重要な交通拠点となっています。

地区内には国道や主要地方道・一般県道は通っていませんが、都市計画道路富士見ヶ丘中妻線（浅間通り）の延伸が計画されています。

上尾平方線（市民体育館通り）をはじめ、地区内には生活道路が整備されています。上尾駅西口からは、西上尾第一・第二団地方面や川越方面への路線バスが多数運行されています。

地域

柏座には、柏座一丁目から四丁目までの町内会や、パーク上尾自治会、フィーリア上尾自治会など、地域コミュニティが形成されています。

春日神社では、柏座の大山灯籠行事という市の登録無形民俗文化財が催されます。

施設

柏座には、上尾駅、アリコベール、上尾警察署上尾駅東口交番、上尾市図書館上尾駅前分館、上尾中央総合病院、上尾市コミュニティセンター、上尾柏座郵便局、上尾市立富士見小学校、上尾市農産物直売所など、様々な施設が立地しています。

上尾駅周辺には商業施設が集積しており、地域住民の生活を支えています。また、上尾中央総合病院は、地域医療の中核を担っています。

文化財

柏座の大山灯籠行事：上尾市の登録無形民俗文化財
柏座の享保十三年銘庚申塔：上尾市の登録文化財（有形民俗文化財）

柏座は、歴史と文化が息づく、住みやすい街として発展を続けています。

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