柏村武昭

柏村 武昭（かしむら たけあき）

柏村武昭は、1944年1月1日に広島県三次市で生まれたフリーアナウンサー、タレント、司会者、そして政治家です。自由民主党に所属した元参議院議員で、特に「木へんにホワイト、柏村武昭です」というキャッチフレーズで多くの人々に親しまれました。彼は2回の婚歴があり、現在の妻は元「はしだのりひことエンドレス」のヴォーカルである林竹洋子。洋子との間に生まれた娘、柏村星良もまたタレントとして活動しています。

略歴

柏村は、広島県立三次高等学校の演劇部を経て、早稲田大学第一文学部演劇学科に進学。在学中は、当時のフジテレビアナウンサー露木茂が在籍していた放送研究会に参加しました。大学卒業後、1966年に中国放送（RCC）にアナウンサーとして入社し、1975年には『飛び出せ!全国DJ諸君』でグランプリを獲得し、ニッポン放送系『オールナイトニッポン』のパーソナリティも務めました。この成功を受け、彼は同年にRCCを退社し、フリー活動へと進みました。

フリーのアナウンサーとして彼は、TBSのクイズ番組『あいうえゲーム 七つの文字』や『クイズ!家族ドレミファ大賞』の司会を担当し、広島地方では特に中条きよしとしても知られ、人気を博しました。代表的な番組には『サテライトNo.1』や『お笑いマンガ道場』などがあり、いずれも広島での高い視聴率を記録しました。『サテライトNo.1』は28%の最高聴取率を記録し、広島テレビの『柏村武昭のテレビ宣言』も20%強の視聴率を維持しました。

2000年には『柏村武昭のテレビ宣言』を自主降板し、2001年の参議院議員選挙に無所属で出馬し、当選します。その後自由民主党に入党しました。彼は防衛庁長官政務官や参議院外交防衛委員長を歴任し、防衛庁を防衛省に格上げする法案を可決させました。2007年には広島市長選挙に無所属で立候補しながらも落選。2009年にはRCCのラジオ番組に復帰し、再びメディア活動を再開しました。

発言と議論

柏村は、政治家としてさまざまな意見を公にしてきました。特に2004年の参議院決算委員会では、イラク日本人人質事件に関連して人質救出に関わる支出について意見を述べ、批判を受けました。この発言は反響を呼び、彼は後にその発言を釈明しました。また、同時期に外国人犯罪についての質疑でも、中華人民共和国に言及し、日本の刑務所を楽園と表現するなど、彼の物議を醸す発言は少なくありませんでした。

さらに、2007年の広島市長選挙討論会では、広島市民の平和の役割について述べ、核問題についての議論も行いました。彼は「平和を発信しなければならないが、同時に備えを考える必要がある」と強調しました。

年譜

• - 1944年：広島県三次市に生まれる
• - 1966年：早稲田大学を卒業し、中国放送に入社
• - 1975年：全国DJコンテストでグランプリを獲得
• - 2001年：参議院議員選挙に無所属で出馬し当選
• - 2009年：ラジオ番組に復帰

現在の活動

柏村は、現在もラジオやテレビで活動を続けており、そのキャリアは多岐にわたっています。彼の影響力は、メディアを通じて広がり続けています。柏村武昭は、エンターテインメント界だけでなく、政治家としての側面でも注目され続けている人物です。

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