柳ヶ瀬駅

柳ヶ瀬駅の歴史とその変遷

概要

柳ヶ瀬駅（やながせえき）は、滋賀県伊香郡余呉村柳ヶ瀬、現在の長浜市余呉町柳ヶ瀬にかつて存在した日本国有鉄道（国鉄）柳ヶ瀬線の駅です。この駅は長い歴史を持ち、かつては終着駅としての役割を果たしていました。また、同じく終着駅であった洞道西口駅との徒歩による連絡線が開通していました。

駅の開業と名称の変遷

柳ヶ瀬駅は1882年の3月10日に国有鉄道長浜から当駅間が延伸される際に一般駅として開業しました。この際、同時に洞道口駅も新たに開業しました。当初、これら2つの駅は共に終着駅であり、徒歩での移動が可能でした。1883年の10月頃には洞道口駅が洞道西口駅と改称され、1884年の4月16日には柳ヶ瀬駅と洞道西口駅間が開業しました。これにより、洞道西口駅は廃止となりました。

近代化とその後の変遷

1909年10月12日には、柳ヶ瀬駅は線路名称が制定され、北陸本線に所属する駅となりました。1927年には、昭和2年の豪雪によって積雪深が9尺4寸に達するなど、厳しい自然環境にさらされることもありました。

1957年の10月1日には、木ノ本から敦賀間の新しい現行線が開通したことで、柳ヶ瀬駅は柳ヶ瀬線の所属駅に変更され、同時に貨物と荷物の取扱が廃止され、駅員無配置の旅客駅となりました。そして1964年には柳ヶ瀬線が廃線となったため、柳ヶ瀬駅もその歴史を終えました。

駅の構造と利用状況

柳ヶ瀬駅は北陸本線時代に、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅でしたが、柳ヶ瀬線となった後は交換設備が撤去され単式ホーム1面1線に縮小されました。駅が廃止された後、その跡地は国道に転用されるなどの変化が見られましたが、その他の部分はあまり手を加えられずに残されています。かつてのホーム跡は長い間そのままの状態で存在していましたが、撤去された時期については明らかではありません。

また、かつて駅名標が残されていた待合室も現在は存在せず、文字が読めないほどに劣化した駅名が見受けられました。

隣接駅

柳ヶ瀬線における周辺駅は、中ノ郷駅と雁ヶ谷駅です。柳ヶ瀬駅は短いが活発な歴史を持っており、県内外の鉄道網の発展に寄与していました。

まとめ

柳ヶ瀬駅は、近代日本の鉄道の発展と共に栄え、そしてその役割を終えた歴史ある駅です。今はその跡地が静かに記憶を残しているかの如く、当時の面影を伺わせています。

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