柳家小団治

柳家 小団治とは

柳家 小団治（やなぎや こだんじ）は、落語の名跡の一つで、現在までに六代目まで継承されています。また、小団治は「小團治」と表記されることもあります。上方落語においては、桂小団治という別名も存在し、二代目まで確認されています。

歴代の小団治

初代から五代目までの系譜

1. 初代柳家小團治 - 後に柳亭芝楽となりました。
2. 二代目柳家小団治 - 後にリーガル万吉との名称に変わりました。
3. 三代目柳家小団治 - 本記事で詳細に解説します。
4. 四代目桂小団治 - 初めは四代目柳家小さんの門下で小とよと名乗り、その後二代目桂小文治の門下で小団治となりました。戦後まで活躍していたと考えられます。本名は福島 豊吉です。
5. 五代目柳家小団治 - 後に六代目柳亭燕路を名乗るようになりました。
6. 六代目柳家小団治 - 本記事にて詳述します。

三代目柳家小団治の経歴

三代目小団治は、東京で生まれ、初めは六代目春風亭柳枝の弟子として修行を始めました。その後、四代目蝶花楼馬楽（後の四代目柳家小さん）の門下で柳家小しんと名乗ります。大正の末に、小団治としての名を名乗り、数多くの新作落語を演じるようになりました。

戦争末期には、落語家の枠を越え、落語芸術協会の事務局長に就任して重要な役割を果たしました。また、巳年にちなんで「巳野歳男」というペンネームで作品を残しました。晩年は愛妻の看護に尽力していましたが、不幸にも交通事故で命を落としました。

六代目柳家小団治の詳細

六代目柳家小団治は1944年11月23日に東京都で生まれました。本名は吉田 武脩で、現在は落語協会に所属し、出囃子として「小団治ばやし」を使用しています。

剣道の道を歩む

彼は10歳から剣道を始め、杉並区の剣道場大義塾で剣道を学びました。剣道の師匠には、範士の中村藤吉と全日本選手権優勝者の中村太郎がいます。中央大学附属高校では剣道部に所属し、さらにはラジオ東京で講談を披露して名を知られるようになりました。中央大学に進学後も剣道部で活動し、剣道においての交友関係を広げました。

落語界での歩み

1965年、大学在学中に五代目柳家小さんに入門し、「武助」と名乗りました。1967年に中央大学を卒業し、1970年に二ツ目に昇進。その際に「六代目柳家小団治」を襲名しました。1979年に真打に昇進し、落語界で確固たる地位を築き上げます。

教職としての活動

現在、学習院大学の落語研究会の顧問や、東京農業大学の非常勤講師としても活動しており、剣道の教士七段の腕前を持つ他、剣道教室の指導者としても活躍しています。また、同期会「落友舎」のメンバーとともに、落語界の発展に寄与しています。彼の活動は落語だけに留まらず、文化全般においても大きな影響を与えています。

最後に

柳家小団治は、歴代の落語家たちから受け継がれた伝統と革新の象徴であり、古典的な演目から新作落語まで幅広い活動を繰り広げてきました。彼の人生と業績は、今もなお多くの人々に影響を与え続けています。

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