柳橋連合市場

柳橋連合市場

柳橋連合市場は福岡県福岡市中央区にある、地元の食材が豊富に揃う市場です。この市場は「博多の台所」としても人気を集めており、観光客や地元の料理人にとって欠かせない場所となっています。

市場の概要

市場は那珂川に架かる柳橋のたもと、住吉通りに面しています。全長約100メートルのアーケードが設けられ、その両側には約50軒の小売店が並び、様々な食材が取り揃えられています。正式には卸売市場ではなく、個々の小売店が対面で販売を行っています。この点で、北九州市の旦過市場と並ぶ存在感を持っています。

歴史

柳橋連合市場は1918年に設立されました。もともと今の博多区大浜に存在していた魚市場から仕入れた魚を商う「明市場」が繁盛し、その周辺に商店街が形成されていきました。戦争の影響で一時は低迷しましたが、終戦後には闇市として活気を取り戻し、次第に柳橋連合という名称が使われるようになりました。1992年には柳橋連合市場協同組合が設立され、正組合員店舗では共同で全国への商品の宅配を行っています。

客層と人気

柳橋連合市場では一般消費者はもちろん、料亭や料理店、屋台の料理人たちも頻繁に訪れ、特に彼らが占める割合はおよそ7割に達すると言われています。また、近年では観光客も多く訪れ、グルメや旅番組などで紹介されることも多くなっています。特に新鮮な魚介類は多くの人に親しまれています。

定期イベント

市場では毎月第3木曜日に定例の共同売り出しと抽選会が開催されるほか、1月の第3木曜日にはぜんざい祭り、11月の第一日曜日には「うまかもん祭り」も行われ、このイベントでは旬の食材を使った特売品が並び、特設ステージでは様々な催しも行われます。また地元の小中学校からは職場体験の受け入れも行われています。

施設情報

柳橋連合市場には、47の正組合員店舗があり、以下のようにカテゴライズされています。

• - 鮮魚店: 12軒
• - 海産物店・海産加工品店: 7軒
• - 青果店・果物店: 8軒
• - 食肉店・畜産品店: 4軒
• - その他: 16軒

なお、市場内の店舗はほとんどが日曜・祝日は休業ですが、土曜は営業しています。百円ショップなど一部の店は営業を続けています。

アクセス

市場へのアクセスは非常に便利で、近くには西鉄バスの柳橋バス停があります。また、福岡市地下鉄七隈線の渡辺通駅からは徒歩で約6分の距離です。このため、多くの人々が気軽に訪れることができます。

近隣施設

市場の近くには、かつてのマルキョウ柳橋店やサニー渡辺通店、たべごろ百旬館などのスーパーマーケットが並び、飲食を楽しむ場も充実しています。市場の存在により、周辺地域の活性化にも寄与しています。

柳橋連合市場はその歴史や魅力、地元の食文化を支える重要な施設です。新鮮な食材を求めて訪れる人々にとって、ここはまさに宝の山と言えるでしょう。

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