栃不動周二

栃不動周二（とちふどう しゅうじ）とは

栃不動周二は、1977年6月14日に埼玉県朝霞市で生まれた元大相撲力士です。本名は藤原周二といい、春日野部屋に所属していました。身長190cm、体重168kgと恵まれた体格を持ち、血液型はA型です。自己最高位は西十両12枚目（2004年1月場所）でした。

相撲人生の始まり

小学校時代から相撲を始め、中学校では柔道部に所属しながらも相撲を続けていました。中学校卒業と同時に春日野部屋に入門し、1993年3月場所に初土俵を踏みました。同年9月場所では序ノ口で6勝1敗の成績を挙げ、優勝決定戦に進出。この時、実兄である藤原（最高位は序二段）と対戦し、惜しくも敗れて優勝を逃しました。この兄弟対決は本場所の土俵では史上初の出来事であり、当時大きな話題となりました。

試練と復活

その後、栃不動は着実に番付を上げていきましたが、幕下上位に進出した1999年に網膜剥離を発症してしまいます。2度にわたる手術を受け、一時は三段目の下位まで番付を落としましたが、不屈の精神で奮起し、一気に幕下中位まで番付を戻しました。幕下上位ではやや苦労したものの、2003年9月場所には念願の十両昇進を果たしました。

関取としての戦い

2003年9月場所のほか、2004年1月場所、5月場所でも関取を務めましたが、残念ながら勝ち越しを果たすことはできませんでした。その後は幕下下位と三段目での相撲が続き、2011年11月場所では1勝6敗と大きく負け越したため、翌2012年1月場所からは序二段に陥落しました。

引退とその後

西序二段63枚目であった2012年7月場所を全休し、そのまま引退しました。引退届の提出が9月場所の番付編成会議後であったため、9月場所の番付には名前が残り、最終的な地位は西序ノ口16枚目となりました。

主な成績

生涯成績：400勝369敗60休 勝率.520
十両成績：14勝31敗 勝率.311
現役在位：116場所
十両在位：3場所

各段優勝

三段目優勝：1回（1998年1月場所）

改名歴

藤原 周二（ふじわら しゅうじ）1993年3月場所
栃不動 周二（とちふどう しゅうじ）1993年5月場所 - 2012年9月場所

その他の情報

栃不動周二は、その相撲人生において様々な困難に直面しましたが、不屈の精神で乗り越えてきました。兄弟での対決、網膜剥離からの復帰など、多くの人々に感動と勇気を与えた力士でした。

関連情報

大相撲力士一覧
関取在位後に4階級以上陥落した力士一覧
栃不動 周二 - 日本相撲協会
* 栃不動 周二 - 相撲レファレンス

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