栃偉山弘行

栃偉山弘行（とちいやま ひろゆき）

栃偉山弘行は、1949年3月30日に千葉県千葉市で生まれた、元バスケットボール選手であり、後に大相撲力士となった人物です。本名は浜中忠（旧姓は大野）。身長191cm、体重95kgという恵まれた体格を活かし、バスケットボールと相撲の両分野で活躍しました。

プロフィール

本名: 浜中 忠（はまなか ただし）旧姓：大野
生年月日: 1949年3月30日
出身地: 千葉県千葉市
身長: 191cm
体重: 95kg
得意手: 右四つ、吊り、上手投げ
最高位: 東十両13枚目（1973年9月場所）

バスケットボール選手としての経歴

千葉商業高校を卒業後、その体格を見込まれ大和証券バスケットボール部に入部。入部後すぐに主力選手として活躍し、1967年の第22回全日本実業団競技大会ではチームの日本リーグ入りに大きく貢献しました。バスケットボール選手としての将来も嘱望されており、1972年のミュンヘンオリンピック日本代表候補に挙がるほどの逸材でした。しかし、「バスケットボールでは生活できない。父の遺志を継いで力士になりたい」という強い思いから、日本リーグの試合に出場することなくチームを離れました。

大相撲力士としての経歴

1967年11月場所、栃錦が率いる春日野部屋に入門し、本名の大野忠として初土俵を踏みました。翌1968年1月場所では序ノ口優勝を飾り、その長身を活かした取り口で着実に番付を上げていきました。そして、1973年9月場所には十両に昇進し、関取になることができなかった父親の無念を晴らすこととなりました。しかし、その場所で4勝11敗と大きく負け越し、その後は幕下へ陥落。1975年3月場所を最後に廃業しました。十両在位は1場所に終わりましたが、師匠は栃偉山の才能を高く評価し、その動向を気にかけていたと言われています。

主な成績

通算成績: 173勝129敗14休 勝率.573
十両成績: 4勝11敗 勝率.267
現役在位: 45場所
十両在位: 1場所
各段優勝
序ノ口優勝：1回（1968年1月場所）

改名歴

大野 忠（おおの ただし）1967年11月場所 - 1969年5月場所
栃偉山 弘行（とちいやま ひろゆき）1969年7月場所 - 1975年3月場所

栃偉山の人物像

栃偉山は、恵まれた体格と運動能力を活かし、バスケットボールと大相撲の両方で才能を発揮しました。特にバスケットボールでは、オリンピック代表候補に挙がるほどの逸材でしたが、父の遺志を継ぎ、大相撲の世界に飛び込みました。十両昇進を果たすものの、その才能を十分に発揮することはできませんでしたが、師匠からはその素質を高く評価されていました。

関連情報

大相撲力士一覧
* 栃偉山 弘行 - 相撲レファレンス

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