栃屋駅

栃屋駅について

栃屋駅（とちやえき）は、富山県黒部市宇奈月町栃屋に所在する富山地方鉄道本線の駅です。駅番号はT34で、周囲の豊かな自然と調和した特徴的な位置にあります。周囲に広がる田んぼに囲まれたこの駅は、地元の人々や観光客に親しまれています。

歴史

栃屋駅は1922年11月5日に黒部鉄道によって開業されました。当初は三日市駅（現在のあいの風とやま鉄道黒部駅）から下立駅までの10.1kmの区間に設置されました。その後、1943年1月1日に富山県内の全ての鉄道会社が富山電気鉄道を中心に富山地方鉄道に統合され、黒部線と名付けられました。そして、同年11月11日には旧黒部鉄道の路線が電圧の昇圧工事を経て、電鉄富山駅からの直通運転が開始されるなど、発展の道を歩んでいきました。

駅構造

栃屋駅は、単式ホームを1面1線持つ地上駅で、無人駅として運営されています。駅舎は地域の自然環境に配慮し、「カエル色」に塗装されており、田んぼに囲まれた環境と相まって、一際目を引く存在です。このユニークな外観が、訪問者や地域住民に愛されています。

利用状況

「統計黒部」によると、栃屋駅の2019年度における一日平均乗降人員は77人でした。2003年度以降の乗降人員の推移は明らかにされており、地域の交通の便を示しています。この駅は、通学や通勤など、地元の人々の日常生活に必要不可欠な交通手段となっている一方で、過疎化の影響も感じられる状況です。

駅周辺の魅力

栃屋駅の周囲には、法傅寺や富山工業など、地域の文化や産業を感じられるスポットが存在します。観光に訪れる際にも、周辺の景観や歴史的な建物を楽しむことができます。特に法傅寺は、静かな雰囲気の中でのんびりと過ごすことができ、多くの訪問者が足を運びます。

隣接駅

栃屋駅の隣には、若栗駅（T33）と浦山駅（T35）があります。隣接駅との接続も良好で、上りのみ運行される急行列車や普通列車も利用可能です。これにより、栃屋駅は便利な拠点として機能しており、周辺地域へのアクセスがしやすいポイントです。

まとめ

栃屋駅は、そのユニークな駅舎と周囲の自然環境から、多くの人々に愛される無人駅です。歴史を重んじながらも、現在も地域の交通を支え続ける大切な存在です。訪れる際には、その魅力的な風景や地元の人々との触れ合いを楽しんでみてはいかがでしょう。

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