栃木県道52号矢板那珂川線

栃木県道52号矢板那珂川線：矢板市から那珂川町を結ぶ主要地方道

栃木県道52号矢板那珂川線は、栃木県矢板市の中北交差点（国道4号との交点）を起点とし、那須郡那珂川町の健武新橋交差点（国道461号との交点）に至る、全長約30kmの主要地方道です。矢板市と那珂川町を直接結ぶ重要な路線として、地域住民の生活や経済活動に大きく貢献しています。

歴史と変遷

この路線の起源は、1961年（昭和36年）4月1日に認定された一般県道矢板小川線に遡ります。その後、1993年（平成5年）4月1日、路線変更により、小川-馬頭間の国道293号旧道や、馬頭-健武間の主要地方道大子馬頭線の一部が組み込まれ、県道矢板馬頭線として再編されました。そして、2008年（平成20年）4月1日、市町村合併に伴い、現在の「栃木県道52号矢板那珂川線」に改称されました。

特に、東日本大震災の際には、大きな被害を受けました。2011年（平成23年）3月11日の地震により、那珂川町小川と旧馬頭町小口間を結んでいた新那珂橋が損傷し、通行止めとなりました。その後、復旧困難と判断され、2013年までに撤去されました。現在、旧小川・馬頭町間は、国道293号若鮎大橋によって接続されています。

1993年（平成5年）5月11日には、建設省から主要地方道に指定されています。

路線状況と地理

県道52号は、その経路において、複数の道路と重複区間を持ちます。具体的には、栃木県道48号大田原氏家線、栃木県道167号蛭田喜連川線、国道293号・国道400号、そして栃木県道27号那須黒羽茂木線と重複区間が存在します。また、久那川や武茂川など、複数の河川を渡ります。

沿線には、道の駅ばとうなど、ドライバーの休憩や地域の情報収集に役立つ施設も整備されています。交通量については、大田原市佐久山、那須郡那珂川町薬利、那須郡那珂川町健武地点でそれぞれ計測されており、地域によって交通量にばらつきが見られます。

通過する自治体は、矢板市、大田原市、そして那須郡那珂川町の3市町村です。各市町村の特性を反映した景観や、地域住民の生活様式を垣間見ることができるでしょう。

まとめ

栃木県道52号矢板那珂川線は、歴史と変化を経て現在に至る主要地方道です。地域の重要な交通インフラとして、また、沿線の歴史や文化、自然に触れることができるルートとして、その役割を担っています。今後も、地域社会の発展に貢献していくことが期待されます。 この道路の整備状況や交通量は、地域の経済活動や住民生活に密接に関連しており、今後の維持管理や改善計画が重要となります。

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