栗原博久

栗原博久：波乱万丈な政治家人生

栗原博久（くりはら ひろひさ）は、1947年生まれの日本の政治家です。新潟県新津市（現新潟市秋葉区）で農家の次男として生を受け、新潟大学農学部を卒業後、新潟県職員となりました。その後、自民党の衆議院議員であった旗野進一の秘書を務め、政治の世界へ足を踏み入れます。

衆議院議員への挑戦と苦難

1979年、栗原は第35回衆議院議員総選挙に旧新潟2区から無所属で立候補しますが、惜しくも落選。その後、5回連続で落選という苦渋を味わいます。しかし、諦めることなく政治活動を続け、1993年の第40回衆議院議員総選挙でついに初当選を果たしました。当選後は自民党に入党し、政治家としてのキャリアを本格的にスタートさせます。

小選挙区比例代表並立制導入後は、新潟4区で2回再選。1999年には、中国の江沢民主席から贈呈されたトキの受取政府代表として訪中するなど、要職も経験しました。

転機と再起への模索

2003年の第43回衆議院議員総選挙では、民主党の菊田真紀子に敗れ落選。その後、政界からの引退も考えましたが、長男である栗原洋志を後継者として擁立し、政界での再起を図ります。しかし、洋志もまた、第44回、第45回衆議院議員総選挙で菊田真紀子の前に敗れてしまいます。

その後、栗原は第48回衆議院議員総選挙に新潟4区から無所属で立候補する意向を示しましたが断念。自民党公認で比例北陸信越ブロック単独で立候補するも、落選という結果に終わりました。

日本維新の会への参加と復党

2012年には、第46回衆議院議員総選挙において新潟4区から日本維新の会公認候補として立候補しましたが、落選。比例復活も叶いませんでした。さらに、2013年の第23回参議院議員通常選挙にも日本維新の会から比例区で立候補しましたが、こちらも落選という結果に終わります。

その後、栗原は自民党に復党し、第47回衆議院議員総選挙には立候補しませんでした。

旭日中綬章受章と新たな挑戦

2017年、栗原は長年の政治活動が評価され、旭日中綬章を受章しました。そして、2023年、76歳にして聖籠町議会議員選挙に立候補し、見事最下位で当選。新たな政治家としてのスタートを切りました。

政治家としての足跡

栗原は、衆議院議員として3期を務めたほか、環境政務次官（小渕内閣・小渕改造内閣）、農林水産副大臣（第1次小泉第2次改造内閣）などの要職を歴任しました。また、自民党新潟県連会長や自民党建設部会長、国土交通部会長、高速道路民営化小委員長なども務めました。

関連団体

神道政治連盟国会議員懇談会にも所属していました。

栗原博久の政治家人生は、決して平坦なものではありませんでした。幾度もの落選、政党の離合集散、そして家族の支援。それらを乗り越え、70代にして地方議員として再出発を果たしたその姿は、まさに波乱万丈という言葉がふさわしいと言えるでしょう。

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