栗野岳温泉

栗野岳温泉

栗野岳温泉は、鹿児島県姶良郡湧水町木場に位置する温泉地で、広義の霧島温泉郷を構成する温泉の一つです。この温泉地は、3種類の異なる源泉を持つことで知られています。それぞれの泉質が異なり、多様な入浴体験を提供しています。

泉質

栗野岳温泉には、以下の3つの源泉があります。

1. 竹の湯:
泉質: 酸性・含鉄（II、III）-アンモニア-硫酸塩泉（明礬緑礬泉）
特徴: 強酸性の白濁した湯で、浴槽の底には白い湯泥が堆積しています。強酸性のため、加水して利用されています。
2. 桜湯:
泉質: 酸性単純硫黄泉
特徴: わずかに白濁した湯で、弱酸性です。源泉温度が高いため、加水されています。
3. 蒸し湯:
泉質: 酸性単純硫黄泉（ラジウム含有）
特徴: 90℃の源泉を利用した蒸し風呂です。

温泉地

温泉地には、一軒宿である「南洲館」がありましたが、2021年12月から休館しています。かつては湯治部と旅館部に分かれており、日帰り入浴も可能でした。宿の裏手には、飲泉専用の「ラムネ湯」や、温泉地獄である「八幡大地獄」があります。

歴史

栗野岳温泉は、元禄、宝永年間頃から湯治場として利用されていました。西郷隆盛も湯治に訪れたとされ、旅館名「南洲館」は、彼の号に由来しています。この地は、古くから多くの人々に親しまれてきた歴史ある温泉地です。

交通

車: 九州自動車道栗野ICから県道103号経由で約20分。
列車: JR肥薩線栗野駅から湧水ふるさとバスまたはタクシーで約15-6分。

外部リンク

* 栗野岳温泉 南洲館

栗野岳温泉は、その多様な泉質と歴史的な背景から、多くの人々に愛されてきた温泉地です。現在、南洲館は休館中ですが、その魅力は今もなお色褪せることはありません。

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