根魚

根魚（ロックフィッシュ）とは

根魚（ねぎょ、ねうお、ねざかな、こんぎょ、英語: rockfish）とは、海底の岩礁や海藻の間、瀬などに棲み、あまり移動せずに狭い範囲で生活する魚の総称です。文字通り、岩や海藻などの「根」に居着く性質から、このように呼ばれます。地域によっては、根付き魚、ロックフィッシュなどの名で親しまれています。

代表的な根魚

日本には様々な種類の根魚が生息しており、地域によってもよく釣れる魚種が異なります。

代表的な種類としては、以下のような魚が挙げられます。

メバル: 春告魚としても知られる人気のターゲット。堤防や漁港で手軽に狙えます。
カサゴ: ゴツゴツとした外見が特徴。煮付けや唐揚げにすると美味。
オコゼ: 背びれに毒を持つ。釣る際は注意が必要。
アイナメ: 地方名でアブラコとも呼ばれる。良型のものは引きが強い。
アカハタ: 高級魚として知られる。鮮やかな赤色が美しい。
クロソイ: 北海道や東北地方で人気。刺身や煮付けで。
クエ: 「幻の魚」とも呼ばれる高級魚。巨大になる。

根魚釣りの魅力

根魚は、その食味の良さに加え、手軽に釣れること、そして何よりもそのゲーム性の高さから、多くの釣り人を魅了しています。

身近な釣り場

根魚は、防波堤や漁港、磯など、身近な場所に生息しています。そのため、特別な準備をしなくても、気軽に釣りを楽しむことができます。また、テトラポッドの隙間などにも潜んでいるため、足元を狙う穴釣りも盛んです。

ゲーム性の高さ

根魚釣りは、ポイント選びやルアーの選択、誘い方など、様々な要素が釣果を左右する奥深さがあります。特に、根魚は岩陰や海藻の中に潜んでいることが多いため、根がかりを回避しながら、いかに魚を誘い出すかが重要になります。そのため、釣り人の経験や技術が釣果に大きく影響します。

多様な釣り方

根魚釣りには、様々な釣り方があります。

ルアー釣り: ワームやクランクベイトなどを使用し、積極的に魚を誘います。
穴釣り: テトラポッドの穴などに仕掛けを落とし、待ちの姿勢で魚を狙います。
ぶっこみ釣り: オモリを使って仕掛けを海底に沈め、アタリを待ちます。

これらの釣り方を状況に応じて使い分けることで、より釣果を上げることができます。

根魚釣りの注意点

根魚釣りは、比較的安全な釣りですが、いくつか注意すべき点があります。

根がかり: 根魚は岩場などに潜んでいるため、根がかりが多発します。予備の仕掛けを十分に用意しておきましょう。
安全対策: 磯場など、足場の悪い場所での釣りは、滑落などの危険が伴います。ライフジャケットを着用し、天候にも注意しましょう。
毒魚: オコゼなど、毒を持つ魚もいます。不用意に触らないようにしましょう。

まとめ

根魚釣りは、手軽に始められるにもかかわらず、奥深い魅力を持つ釣りです。ぜひ、あなたも根魚釣りに挑戦して、その楽しさを体験してみてください。

参考文献

『熱釣!根魚塾』メディアボーイ（東京）〈メディアボーイMOOK 海釣り最強バイブル 4〉、2008年12月。ISBN 978-4903946689
『ブラックラー・ヤスの根魚天国―お手軽かつ簡単、そしてよく釣れる!陸っぱり根魚の最強釣法ブラクリ入門』海悠出版（東京）〈Big 1シリーズ 108〉、2007年11月。ISBN 978-4391625387

参考サイト

「根魚」デジタル大辞泉
* 「根魚」三省堂 大辞林

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